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40歳の海外ひとり旅はどんなだったのか2

※こちらの旅行記事は、6年前の記載したnoteのアカウントを統合したため
 新記事として出ていますが古い情報です。ご了承下さい※

台湾のイメージがほぼ無く、中国と混同されがちな台湾。

まず、自分自身が台湾って中国の一部でしょう。くらいに思っていたのは、今でも恥じるべき事実です。台湾という国は、日本が過去に日本として統治していた時代を経ているので、道徳やマナーという点では日本に限りなく近いという国です。下手すると、治安は日本の都会より良いと思われます。

そんな国である台湾の地下鉄は、鉄道系の乗車カードがあります。


交通系ICカード

何種類か有りますが、日本国内と同じでそれぞれの使用可能範囲をカバーしており、チャージさえしておけば乗り越しの心配をせず乗車出来るという素晴らしいシステムがあります。

コイン乗車券

(写真は、カードでは無く普通のコインで利用する場合の写真です。海外だと、購入するとリユース可能なプラスチックコインが出てきて、それをタッチする形式が多い気がします)

私は、前回訪台時に購入したカードを片手に乗車です。改札でタッチすれば、まるで国内に居るかの如く平然と地下鉄を利用することが出来ます。もちろん、バスもこれで乗り回せるとか。驚くことに、主要な乗り継ぎ駅では、聞き取り易い日本語アナウンスまでされる高雄の地下鉄!恐るべしです。


マナー啓発キャラクターポスター

写真は、高雄の地下鉄のマナー改善啓発キャラクターです。日本でもオタクな皆様に、とても人気がある可愛いキャラです。沢山の種類があるので、今回は写真に沢山納めて帰ろうとワクワクして鉄道利用です。

まあ、内容としては「開閉の警告音が鳴ったら、無理矢理乗車しないで下さいね」という事ですね。日本で言う「駆け込み乗車禁止」というポスターです。あ、ちなみに私。英語苦手です、出川級。中国語は、漢字だから何となく意味が分かる程度で出かけています。ほぼ、幼子のごとく今回は彷徨う予定ですが・・・。ホテルは常宿があり、3回目の訪問ですから何とかたどり着けると思われます。

ホテルに関しても、ここが今回のひとり旅のポイントなのです。台湾在住の日本人の方が経営しているミニホテル、と言えば分かるでしょうか。要するに、ホテルまでたどり着きさえすれば日本語でホテル内は生活できる。観光先の相談にもオーナーさんに乗っていただけるという、とても便利な裏技を使っての訪台です。まずは、初めてのひとり旅で不安な方はこういう裏技(にもなってないかも)を利用するのも1つの手だと思います。そりゃ、高級ホテルなら日本語を話せるスタッフも常駐しているでしょうけれど・・・そんなホテル使える人なんて一握りだろうとLCC利用の私は毒付くのです。

ちょうどお昼時間で、荷物も比較的コンパクトにまとめてある私。荷物をホテルに置かずに、大荷物で寄り道。

3回目の高雄で少し調子に乗って、美麗島という駅で途中下車して昼食を取る事に。少し前からFacebookで台湾で日本語を勉強している方と交流させて貰い、何気に中文(といっても、華語)交じりの文章のやりとりをしているうちに何となく台湾の文字読めるかも?と、なり始めてたので・・・ちょっと冒険をしたかったのかも知れません。中国語の基礎はありませんが、出発前に感覚で読めていたwebから取って来た情報を元に、老舗で有名なトーストとサンドイッチの中間みたいなパンを売るお店に寄り道する事にしました。

どうやら、ここのお店。ハムサンドの中に、

お店の雰囲気

半熟卵を挟むのが美味しいのだとか。半熟卵は、追加してもらうのだけれど。日本の半熟と違って、半端ない半熟なので噛んだ瞬間たらぁ~っと垂れるとかで・・・堅めの半熟をオーダーすると良いそうな。という、情報を仕入れて必死に発音を練習し行列するお店で周囲に迷惑をかけずにオーダー出来る様に必死でした。

何たって、何も分からない土地ですから事前調査が必須。パソコンで打ち出した華語を印刷して、手書きで読み方のピンイン(読み方の発音記号)を書いて、緊張するとピンインが読めなくなるのでカタカナを振るという手の込んだ下準備をしてお店にGo!しました。

少し早い時間に到着したので、行列ってほどでは無く。数人並んでいる状態でした。ここのお店、ミルク紅茶とサンドイッチが有名なので定番メニューを注文するために、まずはメモを取り出します。前の方が掃ける前にブツブツと必死に発音を練習。

さあ、私の番がやってきました!必死に言葉を発する物のオバチャン怪訝そうな顔でこっちを睨み続ける。お願い通じて!!と、何度も訴えると・・・すっっと、手が伸びて来て手に持ったメモを見て「OK」とニコリともせずに言われてしまいました。嗚呼無情、こんなに練習したの通じないというこの屈辱。


ミルク紅茶

でも、無事注文したかったものは手元に。初っぱなから玉砕模様です。


サンドイッチ

涙で、塩辛くなった・・・と言いたい所ですが、ここで凹んでいたら絶対に長い旅行は乗り越えられない。気を取り直して、パクリと行きました。想像以上に美味しく、半熟卵がとろ~りと幸せになれます。ミルク紅茶も美味しい。単純なので、お店を出る頃には満面の笑顔。忙しいのに通じない中国語で失礼しました!って笑える打たれ強さが私の取り柄です。

さあ、こんどこそホテルにGOです。

再度、地下鉄の美麗島に戻り・・・呆然とします。そうなんです、知っている所しか動いたことの無い私。というか、旦那におんぶで抱っこだった私。美麗島で下車して、再度地下鉄に乗ったことが無い。

ということは、単純な話。ここから、どっち方面に乗ったら良いのか分からない。ついでに言うと、乗り換えのある駅で路線が幾つかある。東京の地下鉄と同じで、路線によって色分けされているのですが・・・。何も考えずに乗ってきたので(空港からは路線は1つだけ)確認もせずに、サクッと降りてしまった為に自分がこれからどの路線に乗れば良いのかが分からない。完全に迷子に近くなりました。正しく言うと、駅には到着しているし迷子では無いのです。乗る路線を間違えたり、方向を間違えた場合徒歩移動では無いので半端なく間違った方向に行ってしまう訳です。

悩んだ挙げ句、行きたい所を指差して駅員さんに聞いてみる事にしました。でも、英語出来ません。中国語、発音が悪すぎて通じません。メモ用紙を取り出し、行きたい駅を手書きをして駅員さんに突撃です。

「I will go to the this station」

怪しい英語をテキトーに話して、指差すとダーッと英語を話されて頭は「???」の嵐。取りあえず、オレンジの線と、レッドの線があるので

「orange or red?」

まあ、アタシの英語なんてこんなもんです。

「red Line」

「謝謝!」

これですよ、もうハチャメチャ。分かりゃ良いんです。はい、そんなもん。今更、恥も外聞もないです。無事到着する事だけ、考えます。英語も通じなかったら、違う言い回しを考える。無い知恵も絞ればでてくるものです。

停車駅表示

地下鉄のホームに降りたら、方面の確認に看板を見ます。

安全ドア

取りあえず、地下鉄は方面表示があるので何とかなりました。ハチャメチャですが、怖がらず焦らず、ゆっくりと動けば人間どうにかなる!と思った瞬間でした。



(続く)