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父方祖父のホロスコープを読んでみた 3

さて、同居していた父方の祖父出生図を読むも3回目になって参りました。
今回は、7ハウスからです。

ここからが、社会での祖父治郎の顔を見ていく形になります。
では、まずは出生図を出してみましょう。
お決まりごとですが、出生時間は分かっておりませんので予めハウスで読み込み一番ピッタリくる場所に調整を入れております。

治郎出生図

では、早速7ハウスから読んでいきます。

今まで、出生図の見方を説明したことが無かったのですが。今回は、軽く説明してみたいと思います。

まずは、上の円をみてください。色とりどりの輪の内側にハウスの番号が振られています。

その中から、Ⅶ ♊(オレンジ)を探してみてください。ここが7ハウスふたご座になります。

ということで、本題に戻ります。
治郎の7ハウスふたご座を読み解いて参ります。

7ハウスは、外で”その人”が見せる顔を読むことができる場所です。

一歩、玄関から出れば基本7ハウス扱いです。古典だと少し違いますが、モダンの読み方をしていきます。

細かいシチュエーションは、別のハウスで読む形になりますのでここでは大まかな外面についてです。

この7ハウスには、月が入っています。月は素の自分で、お家で何も考えないでリラックスしている時の性格を表したりします。その人の心の中を表したりもします。
その月が、家の外の領域7ハウスにあるということは…。

治郎は裏表のない性格だと私なら読みそうです。素の自分を、心に浮かんだ事を、ありのまま語る人だったのではないかと読み取れます。実際に、私の知る祖父はそんな感じの人でした。

しかも、その人のやる気や行動力を現す星である、火星までが7ハウスに入り。
しかもしかも、人生を大きく変えるほどのインパクトのある出来事を起こす可能性を秘めた冥王星まで、この7ハウスに入っているのです。

彼は、ジェットコースターに似た対人関係を送ってきたかも知れませんね。この部分は、想像に過ぎません。

ジェットコースターだったとしても、彼は人と関わって行くことで、人生をより豊かに生きて行けたと思うのです。

そして、ふたご座の特徴である、色々な情報に興味を持つ部分。そして、火星の行動力を使い縦横無尽で行動する部分。
この2つの特徴が私の知る限りでは、タックを組んで働いていたようです。

ふたご座単体の影響として、治郎は「自分の好奇心」を心が求めるままに満たす癖があったようです。この癖は悪い事では無いのですが、火星が利きすぎた関係で好奇心を満たす課程で物議を醸し出すことが多かった様です。

実は、こんな話しがあります。

治郎は幼い頃から、父親である磯吉に
「我が家は、代々武士であった。その誇りを持って生きよ!」
と教育をされて来たそうです。

ここでムクムクと頭をもたげたのが「ふたご座の好奇心」です。
父親からきいた「先祖は武士だった」と言う情報を肯定するための証拠を集めることにしたようです。
気合いが入りすぎたことで、火星が暴走をしてしまったようです。
興味の有る分野は片っ端から、手を出すのは良いのですが限度というものがあります。

ふたご座はおとめ座と違い、情報をまとめるのは意外と苦手。
情報の分析は、聞いてくれる相手に任せる所があるのです。

そもそも、情報を精査するというよりも。
多種多様な情報が溢れるのって、楽しいでしょ!
というタイプなのです。

そんな治郎ですから、親戚や菩提寺に「俺の先祖、武士だったらしいけど。何か知らないですかね」と聞いて歩くのが楽しかった様です。

ここで大きな問題が起きます。
対人関係を現す7ハウスに行動力の星、火星が入っており。
比較的高い割合いでやり過ぎるのです。

結果、勢い余った治郎。
相手の都合や事情を考えずに暴走しました。

なんと、先祖を調べると言う名目で、菩提寺に保管された巻物を見せるように住職に迫ります。

そして、寺の予定を考えないのです。
御住職が不在だろうが、法事が予定されていようが気が住むまで通い続け、遂に「出禁」を言い渡されます。
いかにも、火星やらかし事案です。

実は私も、治郎に感化され先祖調べをしておりますが。
先祖を調べれば調べるほど。
親戚にお会いすればするほど。
彼の暴走を知ることになります。

多くの親戚がこう仰るのです。
「治郎さんも調べていたの知ってる?
私達が知っているのは、治郎さんが教えてくれたことよ」
と言われるのです。
治郎は心のおもむくままに、親戚に話したらしく。
話した内容に、情報の統一が一切されていない。

親戚中に聞けば聞くほど、迷路に迷い込みます。
結果、その情報を精査していく段階で”ジグソーパズルのパーツが嵌まっていく”感覚に似た不思議な経験をしました。

これこそ、ザふたご座の対人関係が起こした現象だと孫娘は思うのです。

では、同じ7ハウスにある別の星も読んでみましょう。
次は、冥王星。
最初にお話しましたとおり、人生を変えるほどの出来事が「この星が入った場所」で置きやすくなります。

対人関係の事象を司るハウスであることから。
彼の人生を変える出来事は「他人からもたらされる」と読めるでしょう。

しかも、冥王星が入っているのは蟹座です。
蟹座であれば「つかず離れず」の関係を好むはずです。
スクラップアンドビルドをしてしまう、冥王星。
この冥王星が発動擦るとき、彼の人生はどうなるでしょうか。

今まで読んできたのは、治郎側から見た「人との関わり方」でしたが。

太陽星座は、獅子座の彼は、他人から見れば、堂々として歩く太陽みたいに目立つ人物であったのは以前書いた通りです。
(出征の見送りの時に、裸になってアピールしたり)

それが、彼自身は極親しい仲間と付かず離れずといった、節操のあるお付き合いをしたいようです。正直、アナタの行動は嫌でも目立つからそれは無理。そう思えて来るのですが、人間誰しも「心で思っている人間関係の理想」と「実際の人間関係」は大きく異なるものです。。
ここで、上記を念頭に置いてもう少し深読みをして行きます。

ここで、軽くルーラシップを見ていきます。
冥王星の深読みをしますので、冥王星は蟹座。
蟹座の支配星は、月です。
月は7ハウスでDCとコンジャンクション。

ちなみに、月は本人が意識すらしない素の自分自身でもありますが。
時には、母親として見ることもあります。

ルーラシップを見ていくと、別のハウスからの影響が出ることが多いのですが。結局、彼は7ハウスが強調されました。
そんなことから、治郎の人生は人との関わりによって大きく変わっていくのが分かります。ちなみに、母親の影響でも大きく変わっていますが。余計にややこしくなるのでここでは書かないことにします。

では、7ハウスカスプ双子座の支配星を探します。
支配星は水星になりますので、水星は8ハウスにあります。

8ハウスに関しては、先に読んでいた通り。
彼の8ハウスにいる人は、実は4ハウス木星で拡大した「一般的な家族より拡大された親戚の集団」になって来ました。

もう、ここまで入り組んで来れば。
7ハウスの行動は8ハウスの大事な人。
4ハウスの家族。
この2つのカテゴリーに入る人の為に動く。
そういった思いが、基本行動の元になっているということでしょう。

強いては、大きな親戚と言う強い血族で結ばれた人々によって、人生を左右される。そう読むしか無くなってくるのです。

大分混乱されてきた方も多いと思いますが。

実際の彼の生涯を見ますと、治郎の人生は、先祖を同じくする血族ベースの人々と強く係わっています。
そして、その親類の大事な人(配偶者や子供)その人達と共に生活をするという状態が続いているのです。

この大きな「家族」と呼べるカテゴリーに入る人たちとの絆を強固にする為の「情報」を集め「自分の存在価値を高めて行く」ことが彼の人生において最重要だった。こんな感じに読み取れて来ました。

治郎の人生そのものがここに現れている気がするのです。

そろそろ、お腹いっぱい感がありますが。
既に7ハウスで、8ハウス的な読みを終えてしまった感がありますので・・・。サラッと8ハウスを読んで終わりにしたいと思います。

8ハウスは、家族と言うほどでは無いけれど、極狭い範囲の「大事な人」が入る場所です。別の意味で、遺産や先祖絡みも読む時があります。配偶者も読むことがあります。

次郎の8ハウスは、蟹座。
「獅子が子を谷にたたき落とす」程のスパルタではないけれど「愛情を持って、強く育てるぜ!」と言う、軽くスパルタな面もあります。

実際の治郎は…。
世間に見せる顔は「優しい人」だったようです。

しかし、親戚一同に話しを聞くと「凄い怖い爺さんだった」誰もがそう言うのです。こういう所が、いかにも蟹座です。

堅い蟹の甲羅の中で大事な人達を入れ守りつつ。俺が風よけになるから成長してみろよ!そんな「スパルタ成育」なのです。

息子である父曰く。
「オヤジは外面いいけどな、俺には厳しくてさ。怖くて、高校生でも口答え出来なかったんだよ」と言ってました。

しかし、努力をした人は認めるのです。
高校受験に失敗した兄の孫曰く。
※この方も一緒に住んで居た一人です※
爺さまに高校受験に失敗したと叱られ、落ち込んでいたら。
治郎さんが、優しく慰めてくれて救われる思いだった。
そう語っています。

スパルタなだけではなく、愛情もキッチリ持ち合わせているのです。
それが、蟹座です。
面倒見が良いのです、厳しいけれど。
頑張った人には優しい。
試練をきっちりと乗り越えたら認める。
8ハウスに入っている土星が、彼をそうさせたのかも知れません。

ちなみに、8ハウスは。
水星・金星・海王星がピッタリくっついて並んで居ることから。
楽しみ方も、話方も、ごく親しい大事な人への寄り添い方も。
総て5度前ルールを入れれば、総てで蟹座的な一面が出やすいと読めます。
治郎の一生を握るのは、7ハウスと、この8ハウスでしょう。

家族と言う枠を越えた、先祖を同じとする大事な人達と時代の荒波を乗り越えて自分を確立していき。時には厳しく、時には優しく寄り添い自己犠牲を払ってでも守り抜くことは朝飯前!

そんな壮大な詠みをできた、7・8ハウスでした。

昭和22年の家族の写真 治郎は後列真ん中

ここの部分、読み込むのかなり難しくて。
西洋占星術が分からない方に、わかるほど上手に説明出来ない自分がもどかしいです。私には優しかった祖父に思いを馳せつつ、もう一度今日の鑑定を噛みしめてみたいと思って居る所です。