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40歳の海外ひとり旅はどんなだったのか3

※こちらの旅行記事は、6年前の記載したnoteのアカウントを統合したため
 新記事として出ていますが古い情報です。ご了承下さい※

地下鉄に乗って、やってきました大好きな町、高雄。写真は、台湾新幹線の左営駅になります。

いつも常宿にしているホテルは、左営の駅前にあります。左営は、台湾新幹線の駅と、地下鉄の新左営駅と、台湾鉄道(在来線)の新左営駅と、色々な鉄道拠点になっておりとても便利です。駅前には日系デパートの三越もあります。

ちなみに高雄は、台北と比べると物価がかなり安い。人が温かい。治安も良く、食べ物も美味しいので・・・我が家はいつも台南や高雄にぐだぐだ居着いて心とお腹を満たすというのがパターンです。

でも、良い所だけではありません。台湾は南下すると英語が通じ難くなります。少数民族も多いので、各民族の言葉を話す方。台湾の共通言語になっている、中国語(華語)より、台湾語を話す方が多いのも特徴です。ただ、面白いのがなぜか、日本語も良く通じるということ。

そんな不思議の世界、台南地域にいつもどっぷり嵌まっている私。元々英語が苦手な私にとって、まともに言葉が通じない、という前提で歩いているから気楽な土地なのです。ただ、ご安心を!公共交通機関は英語が通じます。

現地向けのレストランや、商店では英語で話しても7割くらい通じないと思ってください。最終手段として、漢字が少し違うけれど「筆談」という手が残されているこの地は初心者向けと言えるのでは無いでしょうか。

さて、まずはいつも私がやること。それは、現地通貨の入手です。旅慣れた方が良く言うのが「現金少し、カードあるし」ですが。安旅行をする場合は、カードが使える所には立ち寄ることは、ほぼありません。ですから、空港などの両替手数料の高そうな交換所で交換せずに、交換レートの良い所を探すか。若しくは、現地ATMでクレジットカードで現地通貨を引き出します。もちろん、スキミングなどに細心の注意を払いながら使用します。月で〇%という借り入れの手数料がクレジットカードには漏れなく付いてきますが、帰国後すぐにキャッシングカウンターに電話を入れて銀行振込で精算を済ませば交換所の手数料より安く済むという訳です。

キャッシングや、通貨交換の後に安旅行者にとって困るのが『高額紙幣』の存在です。当然ですが、こうやって引き出された現地通貨には、いわゆる高額紙幣が沢山含まれています。街の食堂や、屋台に入って高額紙幣を出す客って、ほぼ『嫌がらせ』に近いのです。おつりに困りますから。高額紙幣での支払いを拒否されることもしばしば。

そりゃ、観光客相手の店には確実におつりがありますが・・・安旅行をする人間としては、1食で1日暮らせるような観光客値段のお店には行きません。だからこそ、少額紙幣は必要なのです。

だから、最初の現地での作業は(台湾に限る)現地通貨を引き出す→両替機を探して少額紙幣を手に入れるなのです。ちなみに、左営駅(新幹線)には両替機があります。それなので、立ち寄って現金を少額紙幣に交換します。

この両替機は、高額紙幣から少額紙幣へ両替。また、コイン(超少額)から紙幣への両替も可能です。1回に付き、両替できる金額が決まっているので大量に有る場合は結構時間が掛かります。

1回ずつ紙幣を取るのも面倒なので、一気に両替して取り出すという形を取るのですが・・・。うっかり者の私、積み重なった少額紙幣を一部取り忘れるという醜態をさらしました。

かなり、初の1人旅でテンパっていたのでしょう。何枚か、紙幣を両替機の中に取り忘れてその場を離れたようです。50mほど歩いた所で、後ろから「小姐!小姐!」と呼ぶ少女の声に気が付きました。

中国語で「これ、忘れてたよ!」と、取り忘れた紙幣を手渡して暮れる10歳くらいの少女。その後ろで、私よりずっと若いお母様が微笑んでいらっしゃいました。思わず、お母様に頭を下げたのは言うまでも有りません。素晴らしい教育をされていると心から思いました。日本人が忘れた何かを、台湾の方は脈略と前人から受け継がれているのだと思った瞬間でした。

*注:明治~昭和20年前まで、台湾は日本の一部として存在していました。*

その後、歩き慣れた道を通り。日本人の方が、経営されているミニホテルへ。到着して、オーナーさんの顔を見た瞬間ホッとしました。

「今回は奥様お一人という話しだったので、心配したのですけれどね。台湾へ来る便を伺っていたのに到着がこの時間ということは、寄り道されてました?」と完全に私の行動が読まれていました。

主人が予約をするときに、訪台に利用する航空機の便名を伝えていたようです。それなので、到着時間を予想して待っていてくださったのとのこと。しかも、初のひとり旅ということで・・・かなり心配して下さっていた模様。申し訳無い気持ちと共に、ホッとした瞬間でした。

(続く)