見出し画像

父方祖父のホロスコープを読んでみた

皆様、こんにちは。
西洋占星術で星を読む占い師、宮城珠夕です。
今日から、新シリーズ開始です。

父方曾祖父、祖母。
母方祖母。
と、ホロスコープを読んできて。
次は、誰を読もうかなと考えていましたら・・・。
実家の母からLINEがきました。

「おはよう!今年も、こちふかば~ですよ」
という短い文章でした。

一瞬「こちふかば?」、アンタは何を言っているの?と、考えること10秒ほど。あっ、そのことか!と納得し。

このLINEを読んだことで、次に星を読む人が決定しました。
今回は、私が生まれてからずっと同居していた父方の祖父に決定です。

そんな、祖父は「私の大好きな爺ちゃん」です。
祖父は、全身全霊で私を愛してくれました。
そして、いつも一緒でした。
両親より、爺ちゃんと一緒に過ごす時間が多く。
祖父にとって、私は初孫で可愛くて可愛くて仕方無くて。
ずっと連れて歩いたそうです。(母談)

それを裏付けるエピソードとしては。
祖父の葬儀でのこと。
妻である祖母が泣いているのは当然だけれど、孫の私の憔悴っぷりが半端なく。参列者は見ていられないほどで涙を誘ったそうです。
それほど、祖父と私の結びつきは強い物でした。

さて、話は戻しますね。
母のLINEの和歌は、皆様ご存じの通りの菅原道真です。
東風吹かば にほひをこせよ 梅の花、主なしとて春を忘るな
ですね!

要するに、母が言いたいのは
「今年も主人がいないのに、梅の花が咲いたよ。そっちに気持ちだけでも、香り届けるからね」ということなのでしょう。

そう、実家にある梅は祖父と祖母の遺品です。

祖父が大事にしていた鉢植えの白梅と、夫を亡くして悲しんだ祖母が「梅の木が寂しそう」と買って来た紅梅が並んでいます。

まるで、祥月命日(2月17日)に「俺を、おもいだしてくれよ」と言わんばかりに咲く白梅に、祖母も何か思ったのでしょうね。

今では、2人共お空の上に行ってしまいましたが・・・。
祖父と祖母の梅の花が並んで、早春に香りを届けてくれます。
母よ、折角だから、画像も送ってくれれば良いのに(笑)

そんな祖父母の昔の写真がこちら、もうこっちまで顔がにやけますよね。

若い頃の祖父母

母方の実家は、どちらかと言えばハイソなお宅。
何たって、曾祖父が町議会議員やっていたり。祖父も高学歴ということもあり。厳格で厳しい家柄でした。

反面、父方の実家は「お調子者爆誕率半端ない、悪目立ちする人の多い家系」。ぶっちゃけお行儀が良いとは、口が裂けても言えない庶民派です。

写真を見て貰えると分かりますが、高度成長期だからといっても・・・。
旅行先でタンクトップで、手ぬぐい首に巻き。だらしなく大股開きで座って10歳年下の妻にベッタリ、ヘラヘラ。手元にはタバコ。
照れ隠しに、チラッと舌を出す。そんな祖父の写真に、苦笑いしつつ愛情しか感じない私がいます。私もきっと、こちら側なのでしょうね(笑)

前置きが長くなりましたが、父方の祖父、治郎について読んで参ります。
では、いつも通り出生時間が分からないので適当に調整を入れた出生時間で出した治郎のホロスコープを出してみます。

さあ、こんな感じです。どーん。

治郎出生図

相変わらず、なぜか片寄った天体配置が多い我がご先祖様です。
私がホロスコープを見ないで、星詠み的に彼を伝えるならば。
「歩く太陽。そこにいるだけで、存在感があるいつも楽しそうに話してる」
そんな感じです。

さて、そんな彼のASCは射手座です。
実は、孫に見せる甘々の顔と。
親族に見せる顔はかなり違うことが、先祖調べの聞き込みで判明しました。孫からしてみたら、ASC射手座?ちょっとそんな風には見えない。
と、思ったのですが。

実は、こんなエピソードがあります。
尋常高等学校を卒業して、丁稚奉公で餡子屋に修業に入った彼。
しばらく働いたら「俺の居場所はここじゃない」が発動。
釣り船屋に就職していた兄を焚きつけて、二人で商売を始めます。
「俺の居場所は別にあるぜ!取りあえず、動くのだ!」
やっぱり、射手座なんですよねASCと1ハウス。

また、目の前に障壁があったら、遠回りしないで手っ取り早く穴を開けて生きそうな射手座さん。SNSで星占い的な漫画を書かれる方が、射手座さんが壁に穴を開けて「いやいや 壁は壊す為にあるっしょ」みたいなギャグに近い物を書かれていましたが。祖父もそんな感じだったようです。

起業後の昭和17年、治郎は自ら志願して軍隊に入った人ですが。
出征の見送りに、親族が駅に来てくれたそうです。
その時のエピソードも、かなりぶっ飛んでます。

そこには同じ軍服を着た、同年代の男性が沢山おり。
親兄弟が、見送りに来てくれても自分を見つけて貰えないかも知れない。
そう、彼は不安になったそうです。後年、そう語っています。
そんなの嫌だ!!と思ったとか。

そこで、何も考えずに真っ裸になり大声を出し、両手を広げ大きく振り声を挙げたようです。
多分、褌は「安心してください履いてます」だったはずですが(笑)

厳粛なムードの中、出征を見送る電車のホームにいた人達の視線が一斉に祖父に集まったのが想像できて、お腹を抱えて笑いました。

何やってんだよ、爺ちゃん!!
改めて、破壊力強い人です。
余談ですが、電車が走り出した後。上官に、徹底的に軍隊とは何たるか!という教育をマンツーマンで受ける事になったそうです(笑)

軍服が、祖父治郎 出征の日

そんな1ハウスとは裏腹に、2ハウスは山羊座です。
そう、お金を稼ぐ事に関してはとても真剣で紳士的で、ちょっと不器用過ぎるくらいの人でした。お金を稼ぐ目的としては、物理的に豊かに暮らす為にお金を稼ぐと言う気持ちだったのでは無いでしょうか。

当然、人によっては「お客様に喜んで貰える事がお金儲けより大事」な人も居れば。商売をすることで「色々な人との繋がりを持って、世界中の情報を手に入れられる楽しさ」が目的の人もいますよね。

お金を稼ぐこと1つ取ってみても、実は何を求めているのかが違う事があります。星周りで見ると、治郎の目的は物理的に豊かになるためです。

実は彼、横浜で生まれていますが。
小学生の頃に、関東大震災で被災。
父の実家である静岡に引き上げてきています。

焼け出されて戻ったので、貧乏で爪に火を灯すような生活を強いられたそうで・・・。恵まれた環境で、家族を養う事に意義を感じていたのが後々のエピソードで分かります。多分、それについては6ハウスでお話することになると思います。

先にお読みになりたい方は、治郎の父。
父方の曾祖父母の恋愛小説を、事実をベースにして創作して書いています。
実際とは設定は違いますが、主人公の二男坊を書く際に治郎をモデルにしていますので彼の人生を読み取れると思います。
よろしければ、荒削りですがこちらもどうぞ。

何事もコツコツと、積み上げてその真面目さでお金を稼ぐのが彼流であっただろうと今なら分かるのです。
その反面、不器用でして・・・。

兄と二人で立ち上げた商売。
真面目過ぎて、経営権をいつの間にか兄に奪われ。気がついたら、共同経営者だったのに従業員にされてしまったという悲しいエピソードもあります。

次は、3ハウス。ここは、水瓶座です。
兄弟姉妹や、初等教育と言われるこのハウス。
人格のベースを作るハウスのように最近感じています。
学び、話すという基礎的な部分を読みます。

彼はこのハウスが、水瓶座です。
ここの読み方が少し難しく感じていたのですが。
今は、各星座の支配性の性質を使って読んでいきます。

ご存じの通り、各星座には支配星というものが存在します。
これは、古来からある考え方なのですが。

古い時代は天体望遠鏡が開発されて居らず、土星より遠い星は見えなかったのでホロスコープで使う事が無かったのです。
それが、天体望遠鏡が開発され天王星・海王星・冥王星が見つかり。
星座の支配星として、使われるようになります。

しかし。
天体望遠鏡が発明されるより前の時代にも、支配星は決められており。
星座によっては、古い時代の支配星が副支配星となり。
新しく発見された、トランスサタニアンがメインの支配星に据え変わった関係で2つの支配星を持つ星座も存在します。
その1つが水瓶座です。

メインの支配性は天王星ですが、サブの支配性が土星。
そこから読み解けるのは、会話のしかたや学び方が土星的=ルールを守り礼儀正しい会話をする。と読み取れます。
言うなれば、文章をそのまま話す様な感じでしょうか。

確かに彼の話し方は、主語・述語・修飾語などがキッチリと含まれ。
どんなに盛り上がっていても、主語がしっかりしている為。
その会話は、誰の事を話していて。
尚かつ、その内容は
”いつ” "どこで”
起こった事だったのか。

子供でも良く分かる語りをしてくれました。
おかげで、彼から聞いた話を思い出し、状況を分析して先祖調査で色々な結論を導き出す事が出来ました。
これは、とても凄い事だと思うのです。

何せ、彼は私が8歳の時に亡くなっていますから。

子供に話す時も、しっかり要点を押さえて話していたのだと思うと、改めて彼にリスペクトを送りたいと思うのです。

それにしても、土星強すぎない?と思いますよね。

なぜこんなにキッチリとしているのだろうか。
分析してみると、3ハウス水瓶座の支配星の存在です。
水瓶座の支配星は天王星(土星)です。

その天王星が、キッチリ自分のお家である水瓶座に入っています。
ですから、ハウスの特徴が強く出て当然なのです。

もっと言うと、彼は小学校しか出ていません。
それなのに、理路整然と自分の持つ夢を伝える事が出来たのです。
その結果、2度も起業に成功しています。

1度目は商店を兄と立ち上げます。
太平洋戦争が始まり、自分も兄も招集されたことで商売を畳んだにも拘わらず。戦後、田舎に戻り農業を続けながら虎視眈々と、再度の起業を狙っていました。そして、無事成功しています。

「こんな田舎にいたって、何にもならん!」1ハウスの射手座が「ここでは無い場所に自分の居場所がある、さあ出掛けよう!」と誘ったのでしょう。

戦後2年を待たず、2ハウス山羊座の特性を生かし「真面目に、土台や枠組み」を作り上げ。3ハウス水瓶座を使い、兄に自分の今後の展望を伝え。
「もう町場に出て再出発する気力が無い」と弱気な兄を説得し。
天王星の限界突破能力を使い、1から昔得た商売のノウハウを枠組みとして再出発したのだと読み取れると私は感じています。

祖父は、兄を説得する際に3ハウスをフルに使い。
「どうやって目標を達成までの計画を立てているのか」を2ハウスで組み立てた枠組みを前面に押し出しながら、プレゼンしたことでしょう。

さて、ここでアスペクトを加えて読んでみましょう。

3ハウス天王星とアスペクトを組んでいるのがMC太陽であることから。こ3ハウスは彼の人生の成功の鍵を握っていると読み取れます。

太陽獅子座は、支配性の太陽を背負っており「清々しいほどに目立つ人」を作り上げます。しかし、その見た目とは裏腹に心理面では人にダメだしをされると凹む特徴があります。

では、祖父治郎がそんな部分を持ち合わせていたかというと・・・。
私も家族も、そんな一面は全く感じていませんでした。

なぜかな?と、ホロスコープを見て見ると太陽の180度向かい側に天王星があります。3ハウス天王星の言葉力と、人と全く違う路線を行く水瓶座+天王星が彼の心を守っていたのかも知れません。
言うなれば「人と違って当然、一緒なんて面白く無いじゃ無いか。だから批判されても、俺は何とも思わないぜ!変わり者って言われようも、褒め言葉だな。うんうん」このくらいに思って居た筈です。なにせ、3ハウス水瓶座は、支配星まで入って強々ですから。

それでなくても、人生波瀾万丈で。
幼少期の大都会横浜で、関東大震災被災→避難で田舎暮らし→母が若くして急死→激貧を通し。
このハードアスペクトからの試練を、クリアーしたことで完璧な「強い獅子座」を体現出来ていたのかも知れません。

オーブ緩めですが、ドラゴンヘッドも天王星とコンジャンクションしていますし。ドラゴンヘッドはMC=人生の目標といわれる”感受点”にも、良い角度でアスペクトを組んでいます。

そうしたことから、彼の打たれ弱いという負の部分は補強され、堂々たる本当の百獣の王たる獅子になりえたのでしょう。

こそっと書いておくと・・・。
彼の妻は水瓶座です。
夫婦って、シナストリー(二重円)を作ってみると良く分かるのですが。
上手い具合に、お互いをサポートし合う星周りだったりします。

水瓶座妻は、彼を盛大に後押しし、守り。
寄り添っていました。彼の家庭は”かかあ天下”ではありませんでしたが。
周囲から見たら、妻の手のひらでおどらされ、亭主関白を気取った亭主。
そう見えて居たのかも知れないと・・・孫の私は思うのです。
夫婦の相性ってこういう物なのだろうなと。改めて感じた3ハウスでした。

と言うわけで、今回はこの辺で。
次回は4ハウスから書いていこうと思います。

最後に、宣伝です。
私、星占いとヒーリングのお仕事をしております。
もし、私も出生図読んでもらいたい!というご依頼がありましたらご用命くださいませ。ご先祖様のホロスコープ読んで欲しいというリクエストもお受けいたします。その際は、お人柄を伺いつつという形になります。
詳細は下記URLにてご案内いたしております。
よろしくお願いいたします。