あらすじ:「あばら屋の少年少女」


 矢ヶ崎一美(やがさきひとみ)は、昔から嘘が見える目を持っていた。嘘ばかりの人間に辟易していた矢ヶ崎はある日、嘘の見えない人物を見つけ、その背中を追いかける。
 追いかけ入った先は、沢山の怪しげな物がたくさん置かれた駄菓子屋か雑貨屋のようなあばら屋だった。そこにいたのは自らを商人で店主だと語る黒襟に金ボタンの少年。
 その出会いから、自分がこんな目になってしまった理由を過去の自分が親の結婚指輪と嘘を見抜く目を交換してしまったのだと知る。離婚している両親を引き合わせるため結婚指輪を買い、見事成功する矢ヶ崎。
 しかし、その対価として看板娘となりあばら屋にやってくる変な客達に対応することになってしまう。



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