ADHDとアイデンティティ・クライシス、戸惑いだけが人生だ!
こんにちは!
病みサー公式note編集部です。
今日は、ADHDとアイデンティティ(自我同一性)について、筆者の経験をもとにちょっぴり掘り下げていこうと思います。
アイデンティティとは?
アイデンティティは、簡単に言うと「自分は何者か」という自己認識や自己のイメージです。
それは、私自身がどのように自分を見るか、そして他者や社会が私たちをどのように見るかに基づいています。
治療の前後、そしてクライシス「本当の自分の探求」へ
ADHDと共に生きる多くの人は、治療を受けることで日常生活の質が向上すると期待しています。
しかし、治療がもたらす心の変容やアイデンティティの変化、治療後の「本当の自分」を見失う可能性、「存在価値」への問いかけについては、深く考慮されることが少ないかもしれません。
それでは、治療前と治療後、アイデンティティクライシスについてみていきましょう。
治療前のアイデンティティ
曖昧な自己認識
ADHDの症状を知らずに成長することが多く、自分の行動や感情の原因について明確な理解が持てていない。
自己否定や自己評価
日常の困難や衝動的な行動を「性格のせい」と解釈し、自己評価が低くなることもある。
孤独感
日常生活や社会で周りの人とのギャップを感じ、孤立していると感じることが多くなる。
治療後のアイデンティティ
自己理解の増加
専門家とのカウンセリングを通じて、自分の持つ症状や行動の背後にある原因を明確に理解するようになる。
新しい自己認識
ADHDという状態を持つ自分を受け入れ、それに合わせて思考と日常生活を調整し始める。
コミュニティとの結びつき
ADHDを持つ人々との交流が増え、共感や支援を得られる機会が増える。
治療後のアイデンティティクライシス
過去との葛藤
治療を受けることで、自分の行動や思考についての新しい理解を得るが、それにより過去の行動や決断を再評価することで生じる葛藤。
「本当の自分」との闘い
治療を通じて得た新しい自己認識と、治療前の自分との間でのアイデンティティの摩擦。時には、治療を通して変わっていく自分に戸惑い、かつての自分との関係性や「本当の自分」とは何かという疑問を感じることがある。
本当の自分を見失ってしまうこと
治療や薬物療法による症状の緩和は非常に有効ですが、それにより「自分らしさ」を失ってしまったと感じることがある。これはアイデンティティの混乱やクライシスを引き起こす可能性もあります。
外部からの期待との乖離
治療後、改善された行動や状態に対する周囲からの期待と、自身が感じる内面の変化との間にあるギャップ。
まとめ
ADHDとの共生は、症状の管理だけでなく、アイデンティティの探求と自己成長にも関わってきます。
治療を受けることで多くのポジティブな変化がもたらされる一方で、「本当の自分」など、アイデンティティを見失うリスクも考慮することが大切です。
病みサーでは、これまでの経験や感情を共有し、この複雑な旅路を共に歩んでいく仲間として支え合いたいと考えています。
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