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参加者数1000―1500名|アリマツーケット開催で気をつけた3つのポイント|コロナ下でのイベント開催

こんにちは、アリマツーケットを運営するありまつ中心家守会社の浅野です。私たちは2021年3月7日、名古屋市緑区の有松天満社にて「アリマツーケット=ありまつ+マーケット|であう×まなぶ×ひらめく ものづくり文化に触れる体験型マーケット」を開催しました。

2019年6月に初回を開催し、2020年11月と次いで今回で3回目となります。地域の方々にゆっくりと認知されているのかなぁと感じられるほど、リピートで参加してくださる地域住民の方や出店者さんのファンの方、おおよそ1,000名程度のみなさんにご参加いただきました。本当にありがとうございます!

2021年2月末という開催直前に解除された緊急事態宣言がイベントにどのように影響するのか見通しが立たず、不安になることもありました。今回の投稿では私たちが、できるだけ感染リスクを下げつつ、参加者が安心して楽しむことができるように心がけてきた実施した3つのポイントご紹介します。

同じようにイベントを企画される方の参考になれば幸いです。


PHOTO|岡松愛子

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[2021年3月に開催したアリマツーケットの様子]

ポイント1|ガイドラインの順守

愛知県は『全国的な移動を伴うイベント、又はイベント参加者が1,000人を超えるようなイベントを開催する場合の県への事前相談について』を発表しています。2020年11月時点で1,200名程度の参加者数があったので、今回新たに更新されたチェックリストに則り、私たちも「愛知県防災安全局防災危機管理課」に事前相談をおこないました。

アリマツーケットはマルシェを主体とするため、事前に指摘されたところは、基本的な感染防止作の徹底やウェブサイトでの対策を公表することでした。上記の基本事項を前提に、内閣官房に公表されている「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン一覧(PDF)」にある、JCIが取りまとめた「祭り・イベント等開催に向けた感染拡大防止ガイドライン(PDF)」や、日本イベント産業振興協会による「新型コロナウイルス感染予防対策 基本方針・ガイドライン(PDF)」に準拠しながら事前準備をおこなっていました。

ポイント2|滞在・滞留できる/できない空間

マルシェなどのイベントで最も楽しみなことのひとつは、どんな出店者がいるのかと会場の中をぐるぐると回遊することをではないでしょうか。アリマツーケットでは、第2回目の開催からロの字にブース配置をし、中心部にはテーブルやイスを並べ、お食事や休憩ができるような工夫をしています。周縁にはぐるぐると回る人の流れを、中心にはゆったりとたたずんだりことのできる場所を提供しています。

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[初回から続く回廊型のブースレイアウト]

前回はテーブルやイスを並べたことで、少しゆっくりと食事やおしゃべりを楽しんだり、家族の買い物を待っている方の姿が多く見られました。一般的に、商業空間で滞在時間が延長すると、購買機会の拡大につながると言われており、参加者から「ついついお買い物を楽しんでしまった」や、出店者から「想定の売上を超えていた」といったうれしい声が聞こえてきました。前回は緊急事態宣言解除から2-3ヶ月経っての開催でしたが、今回は緊急事態宣言解除すぐの開催です。前回より滞在時間を少し下げ、感染リスクを下げる取り組みが必要でした。

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[2020年11月に開催した第2回目のお昼過ぎの様子]

そこで今回、テーブルの代わりに導入したのが「ハイテーブル」です。ホームセンターで調達することのできる規定寸法のホワイトウッドとソーホースブラケットを使用しています。行儀はあまりよくないですが、立ったまま食事することができます。小さなお子さんを連れたご家族も多くいったので、高さ75cm程度のテーブルとイスを4脚ずつ出していましたがすぐに埋まってしまった様子。とはいえ、11:00-13:00のピークタイムは想定よりも、多くの方が利用していましたが混雑している様子はありませんでした。

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[お昼過ぎにハイテーブルが使用されている様子]

ポイント3|50:50のリピート出店者と新規出店者

ローカルなマルシェなどでは、いつもの出店者さんたちによる安心感と、新しい出店者さんとの出会いが楽しみのひとつではないでしょうか。アリマツーケットでは、第3回目にして初めて公募による出店者募集をおこないました。23組の枠に50を超える応募があり、飲食などのフード、アクセサリーなどのショップ、体験ができるワークショップなどのバランスを見ながら調整しました。

結果として、リピートと新規の割合がほとんど50:50となり、新規出店者とそのファンの方もアリマツーケットに初めて参加された様子でした。参加された方にお話を聞いてみると「自宅のすぐ近くにこんな場所があるとは知らなかった」、「初めて来たけど見たことある別の出店者もいて安心した」という声もありました。

参加者のマンネリ化を防ぐためにれからも1/2から1/3程度は、新しい出会いとなるように、出店者へのお声がけをしていこうと思っています。ただし、毎回新しいことに取り組むと労力がかかってしまうので、小さなお子さん向けにいつも楽しめる工夫、ダンボールハウスの設置をしています。第2回目以降続けているダンボールハウスはどんな時でも大人気。もうすでにアリマツーケットのひとつの顔になりつつあります。

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次回は2021年6月に開催を予定しています。第2回、3回は有松天満社の敷地内で実施していましたが、次回は有松の旧東海道に至る参道まで少し会場を広げられないかと考えています。また新しい参加者との出会いを楽しみにしています。

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[旧東海道沿いの歴史的なまち並みは地元の誇り]

まとめにかえて、次回の開催に向けた課題

今回のアリマツーケットの取り組みでは、感染リスクを下げつつも、賑わいをどのように創出することができるか。それが参加者の体験にどのような影響を及ぼすのかを考えながら実施しました。回廊型のブース配置計画やピットイン/アウトできる什器の設置は、人の滞留時間をある程度制御し、一定レベルでの感染リスク抑制に貢献できたのではないかと思います。

しかし滞在・滞留時間と安全性のバランスを探る中で、14時以降に参加者の方がスーッと引いていってしまいました。一般的に滞在時間と売上は比例の関係になると言われており、「思っていたよりも販売できた」という初出店者の方もいれば、「前回に比べて売上が下がった」とお話される出店者の方もいらっしゃいました。

参加者を増やすような出店者や広報の取り組みと、滞在時間をもう少しだけ伸ばすような什器配置や体験プログラムを提供できないかと考えています。次回は有松で最も賑わう「絞りまつり」開催期間中での実施となるので、また今回とは違った視点で考えていきたいと思います。今回ご参加いただけなかった方は、ぜひ次回遊びに来て下さい。

ボラスタ参加募集のお知らせ

次回、2021年6月6日[日] 10:00-16:00に開催を予定するアリマツーケットでは、ボランティアスタッフとしての参加者を募集しています。詳しくは下記のリンクをご覧ください。一緒に有松の暮らしを楽しみたい方からのご応募をお待ちしております!


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