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#ドラマ感想文「虎に翼」(朝ドラ)

伊藤沙莉、他
あらすじ

日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリー。困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿を描く。

〈フィルマークスより引用〉

今期の朝ドラが始まった。
出だしは上場な気分だ。伊藤沙莉さん演じる主人公のキャラクターの明るさや、コミカルな演出が、テーマを重苦しくしない効果があって良い。
彼女の「はて?」の元にあるものへの怒りや哀しみが、ポジティブな方へと向かうドラマになっている。
これから前へと進む寅子の成長が楽しみだ。
この時代設定上、今後ドラマが進むと、戦中、戦後が描かれて、そこは辛いと思うけれど。
できれば、法学、法律の事を必ず絡めた話にしてほしい。法学と関係ない話、恋愛や結婚や女同士のドロドロ話ばかりになるのだけは避けてほしい。
今のところ、なんだか、「さぁこれから頑張れ〜!」と、主人公を応援したくなるような雰囲気がある。
米津玄師のオープニング曲も良い!
この感じを、最終回まで保ってほしい!

***追記***
ここから、少しドラマのストーリーから離れた話

ドラマの時代は、男女不平等から平等への第一歩を踏み出すところだ。モデルにした人物がいる事や時代背景的にそうなるのはわかるが、ドラマの台詞や設定に、ちょっと拗ねた考えや、穿った見方をしてしまうことがある。

例えば「君のような‘’優秀な‘’女性が」という部分。本人も「私は優秀」という意識がある。これは、‘’その他大勢‘’との隔たりを感じさせる。
また、彼女は‘’裕福‘’な家庭に育ち、理解ある‘’父‘’や、優しい‘’兄‘’がいて、恵めれた環境に守られている。そして、理解ある‘’男性‘’教授に出会い、導かれる。
父は娘には学をつけさせるが、妻には家庭のきりもりをさせる。
大学進学や職業婦人になることへの妨げになるのは‘’母親‘’だったり、女学校の‘’女性‘’教員だったりする。

ドラマの時代から90年以上経った現代、女性の地位向上が語られる環境は、未だ変わっていないような気がする。‘’女性‘’と言ってるけど、それは裕福で優秀な人限定の但し書き付きなのでは?と感じる事があるので。
こんなことを、つい考えてしまう癖がついてしまった。

それはそれとして、ドラマは今のところ面白く、楽しめているので、これからも期待している!!!

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2024 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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