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相対的に沈んでいるだけ

毎年春になると憂鬱だった。
浮かれている新入生、新社会人とかを見るのが辛かったから。卒業や異動の季節で別れの季節だから。もわ〜っとした空気が苦手だから。花粉症も出てきて体がしんどいから。原因はいろいろあるだろう。

少しずつ春めいてきた今日このごろ。ざわざわしてきた。憂鬱と焦燥感。目がごろごろして瞼が上がらない。鼻がムズムズ。朝から良い天気なのに頭痛がする。
さあこれからるんるん🎵な人の気持に水をさすようなことしか思い浮かばず申し訳ない。

そんな中、先日お笑い系アニメ動画を見ていたら、福沢諭吉の言葉の引用が出てきて、それを聞いてはっとした。

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。
『学問のすすめ』5編に出てくる言葉で、「世の中では停滞しているものはなく、前に進むか後ろに退くかのどちらか」という意味です。何も行動しなければ、現状維持ではなく、日々進歩する世の中に遅れをとってしまいます。

<toshin.com Proverb格言2022.7 福沢諭吉の格言より引用>

動画では、遅れをとってしまうという意味のところを、”相対的な「サゲ~」みたいな。”と表現していた。

現状維持ではなく前へ進みなさいという教訓だが、私はこの名言を逆手にとった考えが浮かんだ。
春は皆んなが浮かれて上がっていく。だから、私は同じ場所にいるのに、相対的に沈んでいくのではないかと。
相対的な問題なのだと考えれば、焦ったり、無理に自分もまわりに合わせたところへ登ろうとしなくてもても良いのではないか?
夏や秋や冬になって皆が下りてくるのを待っているという考え方もありなのではないだろうか。と思った。

あなたも浮かれなよ、春だ嬉しいって顔しなきゃだめだよ、という声に悩まされることもあるだろうけれど、やがて落ち着くと考えていれば、やり過ごすこともできないだろうか。
春なのに〇〇できない。春なのになんで私は…。という焦りや落ち込みは、「相対的沈み」というまやかし~!と言い聞かせて。

「相対的」に惑わされないことも大事なのではないかと、ひょんなことから学んだ気がした。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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