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【遠出ミュージアム12】金沢21世紀美術館と鈴木大拙館(石川)

3、4年前の夏に、北陸新幹線の開通とともにかなり交通の便が良くなった金沢に行った。規模が大きくない割に色々な見所がギュッと詰まっていたり、見てみたいお店があったりと興味深い動きをしている地域だなと。そしてやっぱり、なんといっても海産物の宝庫....!という引力は大きい。

そしてこの都市の魅力は古都というだけでなく、特にコンテンポラリーアートに興味がある人にとって21世紀美術館の存在が大きい。パリのルーブルのと同じくらい金沢の21世紀美術館は土地名とともにインプットされている。かなり大きな比重で街は、この美術館のコンセプトどおり機能している。

パーマネントコレクションはレアンドロ エルリッヒのスイミング プール、ジェームズ タレルのブルー プラネット スカイ等々ありますが、個人的にはパトリック ブランの緑の橋が印象的でした。建物の白さや空の青さと溶け合うような生命力のあるグリーンがいちばん目に優しかったように思うので。トンネルを通れるのも楽しかったです。現代系のものは体験型作品や大きなものが多く、恒久作品だと専用に作られたスペースがあるので、より集中でき楽しめる。

さて、その金沢にはもう1つ行ってみたかった場所がある。鈴木大拙館です。鈴木大拙氏のことは禅を世界的に広めた人物ということと鎌倉の東慶寺にお墓と松ヶ岡文庫があることくらいしか知りませんが、出身地である金沢に禅を感じる空間があるとのこと。

訪ねてみるととにかく静かな空間で、目に映るものやその中に入ることでZEN体験ができような感覚に陥ります。ありがたいことに晴天に恵まれたおかげでかなり明るかったけれど、お天気が悪くて雨の音がしてもまた違ったかんじでおもしろそうな空間だなとおもいました。外で何が起ころうと自分はそのまま、という禅の精神のようなものを表した興味深い作品でした。

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