仕組み・動作が見てわかる図解入門 TCP/IP①まとめ

データの転送方式:「回線交換方式」と「パケット交換方式」
回線交換はデータのやりとりに1対1の伝送路を作ってやり取りをやめるまでつなぎ続ける。安定はするが、やり取りがない間はそのルートが無駄になる。
パケット交換はデータをパケットという単位に小分けにして転送する。転送するときに「ヘッダ」をつけてどこに送るか、どの順番の情報かを伝える。送るデータそのものは「ペイロード」といい、ヘッダとペイロードを合わせてPDU(プロトコルデータユニット)という。

プロトコル:物理的な仕様、送信相手、パケットの転送、信頼性、セキュリティ周りを決めている。プロトコルは階層で整理されており、TCP/IP参照モデルとOSI参照モデルの2つが代表的。各階層はペイロードにヘッダをつけて(PDUにして)一つ下の階層に転送する(カプセル化)。PDUからヘッダを外す処理は非カプセル化。プロトコルには「コネクション型」と「非コネクション型」がある。コネクション型はデータを転送するという確認のステップを踏んでから端末同士のデータのやり取りが発生して(やりとりの確実性は高いが時間がかかる)、非コネクション型は特にそういったステップがなく勝手にデータを送る(時短だが確実性は下がる)。

ネットワークを構成する機器
物理層:NIC、リピーター、リピーターハブ、メディアコンバータ、アクセスポイント
データリンク層:ブリッジ、L2スイッチ
ネットワーク層:ルータ、L3スイッチ、
トランスポート層:ファイアウォール
アプリケーション層:次世代ファイアウォール、WAF、負荷分散装置(L7スイッチ、ロードバランサ)
ネットワーク機器には物理アプライアンス、仮想アプライアンスの2種類に分けられる。違いを簡単にいうと、目に見えるか見えないか。

LAN:距離的に狭い範囲のネットワーク。企業や家など。ローカルエリアネットワーク。
WAN:距離的に広い範囲のネットワーク。インターネット(誰でもアクセスできる)と閉域VPN(物理的に離れたLAN同士をつなぐ)
DMZ:インターネットに公開するサーバを設置するネットワーク。サービスの安定稼働が基本の目的なので、冗長化が必須になる。

SDN:ソフトウェアデリバリネットワーク。ソフトウェアによって管理・制御される仮想的なネットワーク。
CDN:コンテンツデリバリネットワーク。画像やファイルなどを大量に配信するために最適化されたネットワーク。コンテンツを保持しているところをオリジンサーバ、キャッシュしているところをエッジサーバという。
IoT:あらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのこと。
IaaS:インフラストラクチャ as a サービス。インフラをネットワーク上で構築するクラウドサービスのこと。例:VPC。物理層を意識することなく、ブラウザ上のコンソールからインフラを整備できる。

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