夢の続き

横断歩道の手前
笑いながら心で泣く過去にとりつかれた私は
追憶に囚われ
かつての自分を思い出す
あの頃は世界に希望抱き
気兼ねなく好きなことが出来たのに
どうしてこうなってしまったんだろう
ここではない遙か未来に強く願うことも虚しく
私はまだ動き出せないまま
幾億の刻をつまらなく生きるだろう
手を伸ばす距離に救われた自分が
手を差し伸べていることにも気づかないまま
今日も何かを探しているはず
あと少し
秒針が導いた

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