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2021年3月に聴いた新曲3つと3月のYuNiちゃん


 どうもヤンです。継続は力なりって誰かが言ってた気がするので今月もやります。


MaiR「Shout My Life」

 星乃めあ、改めMaiRが2月28日に「シャウトマイライブ」にて初披露した渾身の新曲。音楽に対して誰よりも真摯に取り組む彼女が、「改名」という大きな決断を下して打ち出した、まさしく「勝負曲」です。

 この曲は、なんと畑亜貴田代智一黒須克彦、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)からなる日本の大物音楽プロデュースチームQ-MHzによってプロデュースされ、編曲に佐高陵平を迎えた構成で編成されています。いや、メンバーが豪華すぎる…

 この曲はまずサウンドがいい。プロの犯行って感じがする。曲全体どこをとっても熱すぎる。1A→1A'→ラップパート→1B→1サビ→2A→2A''→2B'→2サビ→C→ラスサビという曲構成なのですが、1番と2番の変化がとても大きく、聴いていて飽きさせません。特に1番で急にラップパートを持ち出したかと思いきや、「そうだよね」の一言で1Bに移る点、1Bから1サビの間はかっこいいベースの音が入っているのに対し2B'から2サビの間は「今へ未来へ」と歌詞を詰めている点など、技巧が詰め込まれています。

 そして歌詞がいい。特にサビ。

Shout My Life
夢に触れながらもつかめない
もどかしくってさ泣けそうだよ
それさえもいつかは笑って話せるといいよね
Shout My Life
君は聴いてるのかい?この声を
出合いには意味がありそうだよ
確かめてみるんだ
今を駆け抜けて どこへどこへ行くの?
知らない方がね 心燃えるね

 この歌詞は「世界のバーチャルシンガーMaiR」としてのあまりにも真摯すぎる音楽への向き合い方、そしてファンと笑って過去を振り返るような未来を彷彿とさせます。とてもエモい。

 そして、この難解な構成と想いが詰まった歌詞をロックでハートフルに歌い上げるMaiRの実力が一番ヤバい。僕が歌ったら絶対ラップパートで躓くし最後までエネルギー持続しない…。これからMaiRも応援していこうと思います!


まふまふ「片恋」

 去年の「それを愛と呼ぶだけ」に続けて、docomoの学割サービスのCMとのタイアップとして発表されたまふまふの新曲。まふまふ歌唱楽曲にしては珍しく、作詞作曲がまふまふではない点が最大の特徴。作詞はSuperfly「愛を込めて花束を」、chay「あなたに恋をしてみました」などで有名ないしわたり淳治、作曲はLiSA「紅蓮華」「unlasting」などに関わった草野華余子が担当しました。ご、豪華すぎないか…?(本記事2回目)

 この曲はお互いに片想いをしている男女の高校生が、片想いをし続けるまま3年の時が経つ情景を描いた曲です。1番は男声、2番は女声のオクターブ違いで歌われており、歌い手イチの高音厨であるまふまふの起用も頷ける作品になっています。また、メロディも男女で違う構成になっているので、1曲で2回美味しく食べられる( ・∇・)

 歌詞も男女のすれ違いを描いた儚さがあっていい。

友達になるのに 時間は要らなかったのに
恋人になるには 少し足りなくて

 特に、こういう気持ちだけが先行する気持ち、よく分かる気がする。恋愛って難しいんやなぁ…


Chinozo「ジェラシス」

 現在、「グッバイ宣言」で大ブレイク中のChinozoによって書かれた新曲。使用ソフトは今話題の可不(まだ発売前)を使用しており、先月分で話したsyudouの「キュートなカノジョ」と同様にChinozoがボカロPとして売れ始めたことが想像できます。

 僕が「ジェラシス」の大好きな点は、なんといってもその歌詞。英語で「嫉妬」を意味する「ジェラシー」から「ジェラシス」のタイトルが名付けられたと思われるのですが、歌詞から物語としての「ジェラシー」が伝わってくるのが本当に好きなのです。

夢の中 あんたと会った
ある日 僕は 恋をした
手を繋いだ 妄想したんだ
いいんじゃないか? それくらいの邂逅

夢の中 奴がやってきた
だったら やっぱ 恋をした
手を繋いだ 妄想したんだ
忘れたくて あの日の言葉 

 まずは1Aで「僕」が「あんた」に恋をする様子(MVでは青い生き物がオレンジの生き物に恋をしている)が描かれます。そして続く1A'では「奴」(ピンクの生き物)がやってきて、「あんた」と「奴」が恋をする様子が描かれているんですよ。

 つまり1Aの「恋をした」は「僕」と「あんた」の関係を指した言葉だったんですが、、1A'では「奴」と「あんた」の関係に代わっているんですよ!!続く「手を繋いだ 妄想したんだ」も同様の関係性を持っていて、最終的に「忘れたくて あの日の言葉」と、1Aで妄想した「僕」と「あんた」の恋を嫉妬から否定して忘れようとしてるんですよ!めっちゃ良くないですか!?

 しかも2番Aメロでも面白い展開を仕掛けてくるんですよ。歌詞はこうです。

夢の中 あんたと会った
ある日 僕は 恋をした
それくらいが ちょうど良かった
言い訳なんて 聞きたくなかった

 この部分は過去(1番Aメロ)の回想、というか「パラレルワールドの妄想」なんですよね。この先の人生で「奴」に会わずに、しかも「手を繋ぐ」などというガチ恋の妄想などもせずにただただ想っているだけの状態なら良かったなあ、って思ってるんですよきっと。めっちゃ良くないですか!?

 もちろんこの曲、それ以外の歌詞も好きなんですけど1Aから1A'の急展開が好きすぎてそこだけでご飯3倍いける。可不というボーカルのとっつきやすさもあり、正直「グッバイ宣言」より好きです。なんなら「ジェラシス」の相乗効果で「グッバイ宣言」の評価も同時に上がっているまである。


3月のYuNiちゃん

 恐らく羽山さんがYuNiちゃんの過去の動画ツイートをRTしたことでYuNiちゃんが過去の感慨に耽ってしまった。

 そんな中で告知されたものがこちら。

 まずは4月4日に行われるV-carnival Day2へのご出演です!ときのそら、富士葵、花譜など、今回も業界を代表するアーティストとの共演になります。Day2公演単品のチケット代は7,900円とやや割高な気もしますが、オールAR技術で披露するらしいので楽しみなところです。ちなみに僕はまだこの値段に尻込みして買えてません。

 3月9日にはYuNi活動1,000日を記念して、YuNi応援企画アカウント主催のもとゆにチル一同より寄せ書きを送らせていただきました!私たちの愛が届いたようで、本当に良かった!

 突然のYuNiちゃんのオススメお菓子の紹介により、多くのゆにチルがうまイチュウを買いに走った、とかなんとか。

 ちなみにこのツイートは突然のリプ返タイムでもあり、僕もYuNiちゃんからリプ返をいただいた。心臓止まるかと思った。

 続いて発表されたのがZenny ANCさんとのコラボイヤフォン。YuNiちゃんによる完全撮り下ろしボイスとYuNiちゃんをイメージしたオリジナルパッケージ&デザインとなっており、お値段は25,800円。こちらも尻込みして買えません…

 3月20日にはゆにかの企画の最新作、黄ノ星つくり feat YuNi & 鹿乃「センゴクフードファイター」を発表しました。この曲はbuzzGプロデュースによる和ロックテイストなサウンドに食欲を掻き立てるような歌詞が並べられていてとても好きです!!3人のかっこいい歌声に聴き惚れるのはもちろん、「今夜優勝!今夜優勝!」の掛け声のかわいさも尊死ポイントすぎる。個人的には今までのゆにかの企画の中で一番好きな曲ですね。

 28日には突然YuNiファンクラブユーザーアンケートを実施。回答でプレゼントされるSNSヘッダー画像により、ゆにチルのTwitterヘッダーが一斉に緑色に染まった。4月4日までの期間限定なので、まだ回答していない人はお早めに。

  30日にはYuNiのアラームボイスがboothにて販売開始。YuNiちゃんの甘い声で目覚められるらしい。ちなみに私はこのボイスもやや高いと感じてしまって手が出せてない…。だってVカニあるし、ゆくゆくはメジャーデビューアルバムも控えてるんでしょ…??

 同日にはOrangestarさんがスマートフォン向けゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」用に書き下ろした新曲「霽れを待つ」(はれをまつ)のカバーを投稿。今回のカバーは、久しぶりにYuNiちゃんの高音域の美しさが光っていたと思います。相変わらずYuNiちゃん特有のエッジボイスが存分に楽しめるのはもちろん、落ちサビを裏声多めで歌った上でラスサビを地声多めで強く歌うのが私の好みにガン刺さりです。4回繰り返される「私だけ生きていくの?」の問いも、1回1回歌い方を微妙に変えてあるので、いろんなメッセージを受け取ったような気がします。プロジェクトセカイver.のMVにあるような、フェンスに囲まれた屋上に立つYuNiちゃんのイラストも本当に素敵。

 31日にはYuNiのオールナイトニッポンi配信版を開催。お相手は「たばこ」などで知られる、ラブソングをよく歌うシンガーソングライターのコレサワさん。お互い初対面であり、また音声トラブルなどもあったが、終始穏やかな雰囲気で収録が行われました。お悩み相談のコーナでは、二人がかなり熱中しており、雰囲気は完全に女子会でしたね。


 今月はこんな感じですかね。「霽れを待つ」のカバーが良すぎだな、と心から感じた3月の終わりだったと思います。

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