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文殊の智恵 安倍文殊院

 奈良県にある安倍文殊院に行ってきました。
 安倍文殊院は、大化元年(645)に創建された日本最古に属する寺院です。華厳宗東大寺の別格本山としてその格式も高く、御本尊は「三人寄れば文殊の智恵」のことわざでも有名な文殊菩薩で、日本最大(約7m)快慶作の国宝でもあります。

安倍文殊院とは

 孝徳天皇の勅願によって大化改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂はしまろが安倍一族の氏寺として建立したのが「安倍山崇敬寺」(安倍寺)です。
 永禄六年(1563)に松永弾正の兵火を受け一山ほとんどが火災で焼失し、約100年後の寛文五年(1665)に現在の本堂(文殊堂)が再建されました。

アクセス

 バスもありますが、今回は車で行きました。境内には駐車場がありますが、有料です。また、駐車場までの道は坂道で、道も細いので注意が必要です。

 駐車場に停めて、さっそく境内の中を見てまわりたいと思います。

石燈

 駐車場から本堂までの道には石燈があります。境内では一千基限定で灯籠の申し込みを受付しており、献灯された灯籠には昼夜問わず灯がともっていて綺麗です。

灯籠

 灯の光は、供養の光であり、智恵の光でもあります。

金閣浮御堂 霊宝館

 金閣浮御堂・霊宝館は開運弁財天(大和七福神)、安倍仲麻呂、安倍晴明の御本軸をはじめ陰陽道に関する宝物をお祀りしている御堂です。

霊宝館

 こちらは別途料金が必要です。

礼堂

 礼堂は本堂の前にあります。

礼堂

 こちらは能楽舞台となっています。

本堂

 江戸時代、寛文五年(1665)に再建された元安倍寺満願寺の本堂で、現在の当山の本堂です。

本堂

 こちらも別途料金が必要です。入口で、ポストカードと智恵の落雁を頂きました。

智恵の落雁

 本堂には騎獅文殊菩薩像きじもんじゅぼさつぞう(鎌倉時代・快慶作)、善財童子像ぜんざいどうじぞう(鎌倉時代・快慶作)、優填王像うでんのうぞう(鎌倉時代・快慶作)、須菩提像すぼだいぞう(鎌倉時代・快慶作)、維摩居士像ゆいまこじぞう(安土桃山時代・宗印作)の5像の他、釈迦堂などがあります。
 こちらの5像全てが国宝の「渡海文殊群像とかいもんじゅぐんぞう」は、雲海を渡り、私達衆生の魔を払い、智恵を授ける為の説法の旅に出かけている姿となっています。
 写真撮影は禁止のため画像はありませんが、とにかく迫力があり、獅子の目はどこにいても見られているような、そんな雰囲気がありました。本当に迫力があるため、一度は実物を見てほしいです。

 また、こちらの寺院は智恵の授かると言うことで、受験生なども多く訪れる寺院です。絵馬もたくさんありました!そのため、試験などを控えている方や、もちろんそうではない方にも是非訪れてほしい寺院です。

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