『冬の終わりと春の訪れ』 #5
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「遠山さんは、いつから物語を書き始めたんですか?」
「中学1年のとき」
「すごい、早いですね。当時書いた作品は賞に応募とかしたんですか?」
「ううん。ウェブで公開はしてたけど、賞に応募とかは無理。そんな実力ないよ」
「ええっ、勿体ない、絶対何かしらの賞狙えますよ」
「そんなこと言うの君くらいだよ……」
「っていうか僕の名前わかってます?」
「……そういえば聞いてない気がする」
「僕も言ってない気がしました。遠山さん僕に興味なさすぎっすね」
「ちょ、そんな言