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セクシュアリティが学べる 大人のためのザ・サードプレイス

性の健康イニシアティブの前身であるLink-Rは、講演/ワークショップのほかに、ザ・サードプレイス(家でも学校でもない放課後の第三の居場所)を創るという活動を大事にしてきました。

性の健康イニシアティブにとっても「ザ・サードプレイス」はちょっと特別な言葉だと考えています。

今日は性の健康イニシアティブにとってのザ・サードプレイスのお話です。

教育の場・機会は学校だけではない

性教育。

というと、「教育」という言葉が入っているためか、どうしても「若者向けの活動」と捉えられやすい向きがありますが、

教育の現場はどこなのか?を振り返った時に、
①学校教育
②家庭教育
③地域教育
と、①の学校(≒若者向けの場)以外にも教育の場・機会はあるものです。

最近は②の家庭での性教育にも注目が高まってきています。

そして私自身は③の地域教育に注目しています。

ドロップインセンターも地域教育の場になり得る

公民館があって、社会教育指導主事さんが配置されていて、色々な市民向け講座があって...という昔ながらの地域教育も素晴らしいと思います。

また、街の中に「ザ・サードプレイス(家でも学校でもない放課後の第三の居場所)」としてのドロップインセンターを作ったことのある私としては、そういった「居場所と出番」を用意できる拠点もまた、地域教育の場になり得ると思っています。

性教育は地域教育や生涯学習と相性抜群

地域教育は生涯学習という考え方と相性がよく、生涯学習という考え方は性教育に非常に馴染むと常々感じています。

性教育(=セクシュアリティに関する学び)は一生モノで、学校を卒業してからも色々な場所で折に触れて繰り返し学びを深められたほうがいいからです。

実際、年齢や経験を重ねることで、性に関する学びや気付きはより豊かで深いものになっていくものです。

だから、学びは(とくに性に関する学びは)、学校教育≒若者だけのものではなく、万人が一生学び続けられる機会が必要で、それはまさに生涯学習だし、生涯学習は地域にそういった場があることがいいことだと思います。

若者向けの前に大人向け

いま、全国で思春期向けのドロップインセンターを立ち上げようという動きが同時多発的に起こっているようです。とてもいいことです。

他方で、個人的には、令和日本のありのままの惨状を考えると、若者向けにそういう場を開く前に、大人向けの学びの場が必要なんじゃないかと思うのです。

家庭での親から子への性教育をどうしたらいいんだろう?と悩んでるパパやママがいっぱいいると聞きます。でも、家庭での子どもへの性教育を考える前に、パパやママが自分の悩みを解決したり学んだりする場所が必要なんじゃないでしょうか。

現代日本の大人は忙しすぎる。
学びの価値も軽視されがち。
だからこそ、大人のための学びの機会を作っていくことが必要で、大人が学ぶことで世の中がちょっとアップデートされたり、若者がメッセージを受け取りやすくなったりすることがあるんじゃないかと感じます。

若者に何かいう前に、10代の頃に「おいおい、大人。もっとしっかりしてくれよ」って思っていた元若者として、大人のための学びの機会を作りたい想いです。

大人のためのザ・サードプレイスを作りたい

最近はそういったことを考えていて、大人のためのザ・サードプレイス(家でも職場でもない第三の居場所と出番と学びの場)を作ることができないかと、漠然と考えています。

20代の頃の私は、ザ・サードプレイスと言えば、物件を借りて物理的な箱を作ることにこだわっていましたが、今は固定の箱がなくても、人が集まった所にそういう場を創り出せる人がいれば、どんな所に集まってもザ・サードプレイスは成立すると思っています。そして自分にはそういう場を創り出す能力があるだろうと思っていまして、そう思えるようになってから見えるものがだいぶ変わりました。

「セクシュアリティが学べる 大人のためのザ・サードプレイス」
仕掛けたいという気持ちが最近ムクムクと。

何をどうやってどういう段取りでやりましょうかね。

自分の生まれついた在り方が生きづらさの理由になるのではなく、誰もが「自分は自分に生まれてよかった」と思える世界をビジョン(実現したい世界像)に掲げる「性の健康イニシアティブ」の立ち上げ人/代表です。ビジョンに共感してくださる方はリアクションお願いします。