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感情が表情に出る人がトップになってはいけない理由。

唐突だが、小学生の同級生が五千万円というお金を返さず、まるで
冬眠中のクマの如く、連絡を取れないまま、家に立て籠っている。

まさか冬眠が長引きそのまま窒息してやいないか、と思ってるのだ
が大丈夫だろうか。

まあ五千万円も五十億も、この手のタイプは借りた金は金額の大小
に関係ないという事を25歳から知っている私はまるで将棋の名人
の様に百手先まで読んでいる。

さてそれはさておき、これを心配して小学生の頃からの友人が心配
し、私が短気を起こさないか、様子を見がてら遊びに来てくれた。

この遊びに来る友達も、上記の男と中学、高校が同じ。

そう言えば、30代初めの頃、私を含む3人で飲みに行くとこの2人
は、必ず口喧嘩になっていた。

いつの日か友達の方がが、冬眠する方を相手にしなくなった。

この友達は中学、高校時迄、怒ると顔に出て拗ねる所があった。
それが治ればなあ、と思っていた事を昨日の事の様に覚えている。

もう1人の冬眠・・、面倒なので以下、彼をクマと呼ぶ。

クマは初対面の人と会う時、必ずオロオロし私の後ろに隠れてい
た。

顔の表情筋は恐怖で固まり、何故か目線が泳ぎ、額を拭いた。

こういうクエスチョンを中学、高校の頃から答えが出る迄、納得し
ないと嫌な私は、理由を考えた。

私は25歳で県知事登録を貰い、正規の金融業として起業。
貸付、集金、尾行、張り込み、民事執行等を全て自分で行った。

お金を貸す時、嫌な予感がする顧客を敢えて怒らせたり、難しい
質問をし、相手の顔色の変化を見て心理を読んだ上で貸していた。

その時間約5分。これだけで貸していいかどうかの判断をしたが、
この勘が外れた事は、ほぼなかったと記憶する。

怒らせたりビビらせたりしても、一切目も動かず、堂々として顔に
出さない人は、腹が座っている。

当時、所謂マチ金に来て、全く動じない人にはお金を貸せない。

何故か。

こういう人は返せなくなると、恐怖心がないので動じない。
「好きな様にしろ!どうにでもしやがれ」。

こうなるので、貸さなかった。

後に、東洋哲学や心理学の本を読み、勉強すると、私の考えを裏付
ける逸話や、偉人のエピソードが多数散見された。

その中に世を動かす人の条件に「常に泰然とあれ。苦難や患難が起きても、一切顔や態度に出さぬ者でないと、人を率い大事を達成出
来ない」。

大体こういう事が書いてあった、その通りだと思う。

上記私の友人と、クマの違いを記す。

まず友人は、ある小さな会社のNo.2として、22,3歳くらいの頃友人の働く同業他社にヘッドハンティングされた。

銀行が、この会社にお金を貸さなかった当時、貸借対照表や損益分岐点等を勉強し、どうしたら会社が大きくなるかという攻撃、銀行
とお付き合いする方法、という防御を、友人は同時に勉強した。

その結果、40才も手前になると、何があってもニコッと笑うだけ
となる。

怒りを含め一切表情に出さぬ、約100人弱の従業員を抱える、2代
目経営者となった。

対するクマは、夜の社交場で酔った勢いで自らを誇示し、下請けや絶対、立場上逆らえない相手に「誰のお陰で仕事ができてるんだ」
と言い顰蹙をかい、その都度私の耳に入った。

その都度「柳原。俺は悔しい。あいつをどうにかしてくれ。喧嘩したら勝てるけど、会社が大きいので逆らうと仕事がもらえない」。

そう地元の友達や知人から、何度か頼まれた。
「お前が偉いんじゃない!親父が作った会社の息子なだけで、人はお前じゃなく、お前の会社に頭を下げてるだけだ!」。

私はそう叱りつけ、謝らせたが私の前と裏では、態度が変わらず、
私もそれは分かっていた。

つい最近まで、こんな事が続いていた事も、私の耳には入っていたが、言わなかった。

表情に出るのは生頼のものと、環境も左右する。
しかし後天的に変える事が出来る。

友人は今では北九州のその業界では「ドン」と言われ、人から尊敬
される立場になった。

自分ではそんな事は気付かず、いざという時友を心配し、私の家に
来てくれる立派な経営者、立派な男となった。

対するクマは、人の言う事を聞かない。
聞かないが「すみません」「分かりました」「今後改めます」。
この3点セットで、数10年程を過ごした。

だからクビしたのだが。

クマは相変わらず、今も初対面の者に慄き、びくつき、怖がる。

つまりクマは、いつも心に邪な考えがあり、人を信じない。

更にクマは、自分ではよく気付いてないが、お天道様に顔向けでき
ない、邪道な思考と行動を行っている、という事は分かっている。

だから当然「泰然」と出来ず、お金を返さない所か、どうしていい
か分からず冬眠に入ったのである。

冬眠とは即ち、逃げるということである。

対する友人は、自分がお客様の喜ぶものを作り、それを安く売る事しか考えず、55年間生きてきた。

2人とも学生の頃から、何かあれば私に相談してきた。

友人は自身の人生の岐路という、大切な質問を。
クマは金を貸してもらえるか、という金策を。

一応は平等に接したから、この2人の比較は私が一番良くわかる。

だから25,6歳の頃、私はこの友人とは、一生の友人として付き合い、クマは困った時だけ頼ろうとする利己的な人間だったので、それなりの扱いしかしてこなかった。

冷たいと思う人もいるかも知れぬが、これは私の心の中の問題であ
る。そうすると当然の経緯とも言える。

私も友人も、親が似た様な家庭だったので、逃げるとか立ち向かう
という事を考える暇もなく、ただ自分の会社を守り育て、儲けが出
たら、顧客に喜ばれた。だから話しが合った。

我々には、親が金持ではなかったからそうなった。
ただそれだけの事である。

クマは高校の頃から、ズボンの中の財布に30万円を入れ、金で人
を寄せ、金がない時は裏で人から舌を出され、生きてきた。

私はこの2人に一応は、最初等しく接した。

後はこの2人の、行いによる差である。

正しく生き、歳やキャリアを重ねると「泰然」となる。
泰然としようと思わずとも、そうなる。

私はジムで子供達に、こんな教育を施しているが、従業員は伸びが
早く、子供も選手も上達が早い。

私は死ぬ迄に北九州をこうしたい、という、大きなプロジェクトが
ある。
どんな障害が立ち塞がろうと、正しい事だから絶対にやる。
が、これは別の機会に譲る。

ジム会員の中学校卒業証書

私が言いたいのは人は当たり前の事を継続すれば、親や出自、環境は関係なく自分次第で、運を変え人生も決めれるという事である。

お金を返せない時は、泰然とした心で素直になり、相手に足を運び心から詫び、どうしたらいいかと身を委ねる事で殆ど解決する。

少なくとも冬眠は、絶対にしなくていい。

宜しければサポートお願い致します。正しい教育活動に使います。今後とも宜しくお願い致します。