見出し画像

「万葉集」私撰秀歌 歌巻1・28

「春過ぎて夏来(きた)るらし白妙(しろたへ)の衣ほしたり天の香具山(あまのかぐやま)

持統天皇」

●整理:

春過ぎて
夏来るらし
白妙の

衣ほしたり
天の香具山

●歌意:

 春が過ぎて夏が来たようだ。天の香具山の辺りには、多くの白い衣が干してあるよ。

●感想:

 初夏の輝かしい空気と、白妙の衣の眩しさが、明るい光を伴って響いてくる感じ。

 よく知られた歌。百人一首にも採られている。読みは伝わる内に若干変化しているよう。

・‥…‥・‥…‥・‥…‥・‥…‥・‥…‥・‥…‥・

目次と序:
https://note.mu/yanai/n/n375976ce6891

参考文献:
岩波新書「万葉秀歌」上下巻(斎藤 茂吉)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?