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「万葉集」私撰秀歌 歌巻3・255

「天(あま)ざかる夷(ひな)の長路(ながぢ)ゆ恋(こ)ひ来れば明石の門(あかしのと)より倭島(やまとしま)見ゆ

柿本人麿」

●整理:

天ざかる
夷の長路ゆ
恋ひ来れば

明石の門より
倭島見ゆ

●歌意:

 西方よりの長い海路の間、故郷を恋しく思い続けていた。そして今明石の門に来た。そこより大和の陸が見える。

●感想:

 遠路の末に見えてきた故郷への喜びが、じわじわと伝わって来る。

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目次と序:
https://note.mu/yanai/n/n375976ce6891

参考文献:
岩波新書「万葉秀歌」上下巻(斎藤 茂吉)

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