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今月の野鳥(JB2016年5月号)

「アルノンの渡し場に集うモアブの娘らは巣を追われ、さまよう鳥のようです。」(イザヤ16:2)

さまようと言うのは、イメージの良いものではありませんが、鳥の大半は営巣地を求めて夏、北に向かい、冬、食料を求めて南に移動するものです。地球温暖化の波の中、鳥たちも例外なくその波をかぶっています。写真の鳥はミヤコドリというチドリの仲間です。元来冬鳥で数も少なく、1957年9月に千葉県浦安に1羽現れ珍鳥として大きく報道されたようです。しかし、いまは三番瀬にほぼ年中300羽程度が滞在して、貝を食べながら暮らしているのです。くちばしがちょうど人参のように見えるので、愛好家の間ではニンジンと呼ばれ愛されています。このような例ばかりだといいのですが、反対に大きく数を減らしているのも少なくないのです。
(撮影2013/4/6船橋市三番瀬にて)

1/22のNHKの番組で、オランダの自然保護区「オーストファールテルスプラッセン」の紹介されていた。その中でミヤコドリの映像が出ていた。アムステルダムから50キロしか離れていない放棄された元干拓地だそうだが、かつてアムステルダムを訪れた私としては、次回行くチャンスがあったら是非行きたいと思っています。アイルランドの国鳥だそうです。しかし、本当にクチバシが人参みたいだ。


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