紙に触れるバー

2023/02/26。

とっても盛況でした!!
単独でmojaでやった中で過去一番かも。

告知したのはこれ↓

初対面の方もいて、書店をやっている方や、あいまいな動きをしている方なども。

「○○に触れるバー」、やってみたかったんですよね。

その欲求の一環として、とりあえずテーマを「紙」にしてみた、という感じです。

前職で紙関連の仕事をしていたこともあり、例えば四六判が788×1091mmとか、A判が625×880mmでそこからA4は8枚取れるとか、連量がどうとかそういう話が多少はわかるのですが。

とはいえ、そういうのをイベントにしてみよう、と思えたのは年月の経過のおかげかもしれませんね。

伊東屋で購入した紙や、紙を通じたデザイン系の本を持参したりも。

他にも名刺に使いたい紙の相談を受けて「この店なら相談も含めて話しやすいと思いますよ」と紹介したり、要望に応じて調べてみたり……

勘が鈍っている部分も少なからずある一方で、今もなお覚えていることもあります。こういうのっていわゆる「体が覚えている」ってやつなのでしょうか。なんにしても、来た人の助けになる分には悪いことはないでしょう。

他にも「こんな"○○に触れる"があったりいいな」という話になったり、久々に会う友人が来てくれたりと、イベントを主催する側としてもとても楽しい時間になりました。ありがとうございました。


さて、あとはおまけです。
ふと思った、好みとか慣れとかの話を。

正直なところ、「紙、どれくらい好きなんですか?」と言われると、その答えは『わからない、というかそこまで好きじゃない気がする』です。

「いや好きじゃないのにイベントにしたのかよ」という感じなんですけど、別にそれでも良いと思っています。なんだかんだ楽しめてますし。

というか、「好き」と「楽しめる」は必ずしも一致しないし、「好き」と「詳しい」とか「好き」と「思い入れがある」とかも同様に、必ずしも一致する概念じゃないと思います。もちろん一致することもありますが。

前職は決して、トータルで見て楽しかったとは言い難いです。それでも商品だったものに対して馴染みや親しみを感じています。変なの。

そして、そこまで好きという自認がないにもかかわらず、こうしてイベントの題材にすることには抵抗がないし、「なんだかんだ悪くないな」と思えてしまう。不思議なものです。

これは、おそらくですが「一定期間携わった」「環境はともかく、題材そのものが忌み嫌うものではなかった」ということがもたらす効用なのかなーと。

だからこそ、辞めてからしばらく経ってからですが、今になってからでも取り扱うことができています。そうでなければわざわざ自分の金で素材を買ったりなんかしません。

当たり前に扱うことがなくなっても、距離を置いたとしても、それでもふと戻ってくることがあるし、それがまた人と関わるきっかけにもなりうる。これはなかなか良いことなのだと思います。僕は肯定的に捉えています。

かつて手に取っていたものを、ちょっとしたことでも再び手に取ることがあること。いつか帰るところとして機能しうること。

すぐに役立つとか、意味があるとか、そういうのとはまた別の価値判断として、触れられるものに触れてみる、というのが行動につながる状態はこれからも維持していけるといいな、と思います。

維持、そして広げたり、時には少し縮小したり、そういうことをやりつつ。

ということで、また今度イベントをやります。

3月はmojaにたくさん立ちます。
エデン本店にも、横浜にもいます。

興味があったり、お暇だったり、そういう時にふと行き先になるようにしていきたいと思います。

またよろしくお願いします。