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こういう人が素敵だな、と思う

 一昨日の夜中どうしても食欲が我慢できなくて次の日の分の朝食と昼ごはん分まで食べ尽くしてしまい、ズーンと落ち込んでた。

 朝もちょっと寝坊して慌ただしく化粧やら身だしなみを整いきれず最悪のコンディションで出勤。

 そしてこんな日に限って業者君と一緒に遠方の取引先へ出かける日だった。片道約一時間、諸事情で私が運転する営業車で二人で密室空間で何を話そう…と少しドキドキしながら車に乗ると、早速業者くんの携帯に電話がかかってきて、大事な仕事の電話だったらしく、一旦切ったら違うところにかけ、そしてまた電話をかけ、の繰り返しでほとんどお話しできず。でも変に緊張しちゃうからそれでよかったかも。

 取引先に着いたら、いつも冷静で理路整然と話す業者くんが、今日はなんだかおっちょこちょいで、あたふたしていた。もってくる書類間違えたり、お客さんがいれてくれたお茶こぼしたり…。でもはじめて彼のダメな部分が見えて、ものすごく愛おしく思ってしまった。話し始めたらいつもの彼に戻って来て、一生懸命話している横で私は彼の白くて綺麗な指とか汗ばんだこめかみをじっと見つめてしまった。
 そんなことしてたら彼があっという間に話をまとめていて、お客さんと雑談の時間に入っていた。お客さんが業者君に色んな質問をしたり、話を振ったりすると、なぜか私の顔を伺いながら答えていて、ちょっとドキドキしてしまった。相変わらずまっすぐ私の目を見てくるから、思わずそらしちゃったりして。

 こんなに一生懸命やってくれたのに、正直今回の案件は彼にはひとつもメリットがなく、むしろただ働きみたいなことなのに、彼はなぜかすごく働いてくれた。あたふたしてたのも、慣れない手続きだったからだと思う。

 自分のことよりも、誰かのために、他人のために動いてくれる人、奉仕の精神をもっていて、何事も誠心誠意、ずるをしない、一生懸命取り組む人。

 私はこういう人が好きなんだなーって改めて思った。

 今後は私がその取引先と色々やりとりをすることになるため、彼が私を紹介してくれたときも「ヤンマーさんはすっごく優秀で、頼りになる人なので、何も心配いりませんよ。」と言ってくれて。

 もちろんお客様の手前お世辞と言うか、安心させるために言っているんだけど、彼は調子よくお世辞を言うタイプじゃないので、心からそう思ってくれてるんだろうなって思って(私がそう思いこみたいのかも)最近心が荒んでいた私はその言葉がすごく嬉してくて、じーんとしてしまった。

 取引先を後にすると、そのあとの予定もかなり詰まってたみたいで、慌ただしく帰ることに。車の中で、「〇〇くんに何の見返りもないのにこんなにやってくれてありがとね。私も〇〇くんの役に立てるように案件頑張って探してくるね。」と伝えたら「いえ、ヤンマーさんのお役に立てて嬉しいです。なんでも言ってください^^」と言ってくれた。

 世の中にはかっこよくて仕事ができて素敵な人ってたくさんいるけど、私の心に刺さる人とまた出会えて嬉しい。

 でも、やっぱり業者くんは推しだな。ときどき仕事で会って、きれいなお顔を見れればそれでいいかな。久しぶりにこういう温かい気持ちになれてよかったな。

 最近、本当に仕事がいっぱいいっぱいで頭がこんがらがってる。誰も私を助けてくれないし、誰も頼りにならない。私が頑張らないと、私がちゃんとやらないと、という気持ちで毎日突っ走ってるけど気持ちが追い付いてなくて小さなミスが続いてしまっている。

 もうこれだけ忙しいと余計なことを考えることを放棄して、毎日どうやって仕事をこなすかで頭がいっぱいだから、家に帰ったら疲れ果てていて、気が付いたらいえにある食べ物をむさぼり食べている。

 どうしたらいいか、わからない。
 むしろ倒れたりしたら頑張らなくて済むかな?とか考えちゃったり。
 
 でもね、ときどきこういう素敵な人の素敵なところに触れるだけで、気持ちがふっと楽になるから、なんとか踏みとどまってる。
 メンタル弱ってるなぁ。でも私は1人で頑張らなきゃいけない人生を選んだので、やるしかないんだけどね。

 

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