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嬉しい、楽しい、幸せ、からのもやもや

 久しぶりに今日は生きててよかったなーって思えた日だった。夕方までは。

 今日は仕事で1年越しでずっと追いかけてた大きな案件が成就して、めちゃくちゃ達成感があった。お客さんからも感謝されるし、会社の人からも褒められたし、めちゃくちゃ嬉しかった。仕事はすっごく大変で嫌になることもあるし、自分には向いていないかもってぐるぐる考えちゃうこともしばしばだけど、こういうことがたまにあるから結局続けてしまうんだよね。

 夕方には業者くんから仕事の問い合わせがあって、会議の直前だったので、「ごめんね!会議入るからあとでメールで回答送るよ!」って連絡した。会議が終わってメールで業者くんからの問い合わせの回答を作って送ったらその後すぐに携帯に着信があった。

 「すみません!さっきは忙しいところ連絡しちゃって!」
 「いえいえ、私こそすみません、すぐ応えられなくて💦さっき回答はメールで送ったんですけど何かありましたか?」
 「あ!すみません、メール見てませんでした😅」

 え、かわいい

 私の会議終わるの待ってたのかなぁ。メールで済む連絡も電話してくれるの、苦手な人とか仲良くない人からだと面倒だけど、業者くんの声だったり話すトーンが好きだから嬉しいんだよな。
 
 「私の行ってる先で気になるところあったらすぐ言ってください!どんどんお尻叩いちゃって大丈夫なんで^^」

 おいおい、かわいすぎるだろ

 電話をきったあとにしばらくしたらメールが来てて、「すみません、メールにほとんど書いてくれてたんですね😅またよろしくお願いします!」

 やっぱ好きだわー。

 業者くん、相変わらずいいやつで、私にはちょっとくだけた感じで話してくれるのめちゃくちゃ嬉しい。ちょっとしたときめきをありがとう。

 いや~今日はいい気分で帰れるなーって思ってたら、今度は後輩くんからLINE来てた。

 「ヤンマーさん、この間は資料ありがとうございました!本当に助かりました!ヤンマーさんのおかげでプレゼン無事に乗り越えられました!」

 というお礼の連絡だった。

 私が役に立てたんだな、と思って嬉しかった。本当はたくさん話したいこともあるし、聞きたいこともたくさんあるけど、後輩くんのことで頭がいっぱいな自分に戻っても辛いだけだし、また調子こいて長文送っても迷惑になっちゃうと思って、「お役に立てて何よりです😉きっとうまくいくよ!よく頑張ったね!」と短く返してそこでLINEは終わりにしようと思った。そしたら後輩くんが「本当にヤンマーさんのおかげです!自分はこういう内容にしたんですけど~」みたいに追撃してきた。もしかしたらプレゼンうまくいって誰かと話したい気分なのかな?と思って「後輩で今度プレゼンする子いるから参考にざっくりでいいから教えて~」って送ったらめちゃくちゃ長文で、全然ざっくりどころじゃない内容教えてくれた。

 こいつ、親切すぎる😢

 正直、プレゼンする後輩なんていないから内容はどうでもいいんだけど、それだけ後輩くんが今回のプレゼンにかけてたんだなって思って、その役に立てたことに嬉しさを感じつつ、もしかしたら情報収集のために色んな人に声をかけた人の一人でしかないのかもって思ってちょっと落ち込んじゃった。

 「ありがとう、そんな丁寧に教えてくれて!きっと〇〇くんの案が選ばれるよ!」って送って、今度こそこれで終わり!って駄目押しでおやすみスタンプまで押したのに、また後輩くんが、「ちなみにこの〇〇は~」ってまた長文で語りだした。プレゼンでテンションが昂って落ち着かないのか?もう私は終わらせるスタンプ押したんだからその返信はまだ話したいってとらえちゃうぞ?

 ちょっとまた調子こいてしまった私は「えー!そうなんだ!じゃあ〇〇はこういうこと?」って彼の説明欲を刺激するような返信をしたらまた長文で返信。長文を読み解いてなんて返信しようと思ったら「すみません、こんなに手の内言ったら敵に塩送るみたいですよね💦本当に申し訳ないんですけどこの話はその後輩さん限りにしてください💦」って急になんかトーンダウンしてきた。

 え、まさか私が彼のプレゼン内容を架空の後輩だけじゃなくライバルに横流しすると思ってる???

 私のことそんな奴だと思ったの?

 ちょっとムッとしてしまった私は「ごめん、こっちこそ大事なプレゼン内容を教えてもらっちゃって💦後輩には参考にこういうのやってる人いるよーっていうくらいしか話さないから大丈夫!」って送ったら「こちらこそ色々頼りにしてお世話になったのに生意気言ってすみません!コンペ勝ち取れるように頑張ります!」って返事が来たので流石にこれ以上何か言ったらくどい気がしてやっとやりとりをスタンプで終えることができた。

 せっかく、彼と楽しいLINEしてたはずなのに、最後はなんかもやもや。きっと彼はプレゼンがうまくいってテンション上がってたんだと思う。私に感謝してたのも本当、ただ私が話を続けたいのかなって変な期待をして架空の後輩をだしたのがいけなかった。彼に不信感を抱かせてしまった。でもさ、私のことそんなに信じられなかったのかな。私が彼の情報をみんなに拡散して形勢を不利にしようなんて思ったのかな。それがちょっとショックだよ。

 やっぱり私と後輩くんって表面のふわふわした部分だけならうまくいくけど、深いところにつっこむとあれ?って思うことがでてきてしまう。せっかく楽しかったのに、嬉しかったのに。

 結局後輩くんとはうまくいかない運命だったんだよな。久しぶりに彼とこんなにやりとりをしたからここ一週間くらいすっごく浮かれてしまっていた。彼から連絡が来た日から仕事もうまく回り始めたんだよね。それは彼から連絡が来て嬉しい!、というよりは、好きな人の役に立てて、自分の存在が肯定されて幸せって感じ。

 でも最後の最後ですれ違っちゃった。もしかしたら彼も、私が彼のためにいろんな協力をしてたのが、自分だけじゃなくて他の後輩にも教えてたんだって思ってちょっともやもやさせちゃったのかもしれない。

 幸せな一日で終わりたかったんだけどな。
 来月には彼の案がコンペで採用されたかどうかがわかるからそしたらまた連絡がくるかな。そのときは、素直におめでとうって、よかったねってシンプルに、変な嘘つかずに伝えよう。

 忘れかけてたのに、また思い出さされて、やっぱり好きだなって思ったのに、結局うまくいかないんだなってがっかりして、私の人生っていつもそんな感じです。

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