ときどきそういう気持ちになれればいいんだけどな

 3月に入ってからあまりに忙しすぎて何も考えられず、朝起きて、仕事行ってファミレスかラーメン屋かうどん屋でご飯食べて、帰って少し寝て、風呂入って寝て、朝起きて…をひたすら繰り返すだけの日々を送っている。

  肌も髪も、格好も最低限になってきて本当に鏡も見なくなった。

 今日は少しスケジュールに余裕があったので、色々と立て直すためにデスクワークをしていたら、急に上司から午後の会議のための資料のデータがぶっ壊れてるから直してくれ!!!という緊急指令が下され、結局午前中はその対応で終わってしまった。

 なんとかデータを直して会議に使う資料が完成したと思ったら今度は別の資料で間違えている箇所があったらしい。その部分の担当が年上の部下だったので、「〇〇さん、会議までにここだけなおしてもらえますか?」と依頼したら「私まだお昼食べてないんですけど!!」と半ギレされ、それ以上強く言えず結局私が資料を治すことになった(私もお昼食べてないんだけどね!!!!)

 そしたら今度は会議に出る予定だった管理職(♀)のお子さんが発熱したそうで急遽帰宅することに。大変そうだなーと自分の仕事に戻ろうとしたら「ヤンマーさん!代わりに会議でて!💦」と言われ、会議にでて、そりゃもちろん準備も何もしてないので偉い人たちにボコボコにされ、上司からは「ヤンマーさん、悪いね😅」の一言で終わらされた。

 私って何なの?都合のいい女なの?資料だって私の仕事じゃないんだけど。私だってお昼食べたいよ。お子さんが、家族が、とかは仕方がないけどそれなら手伝った分、割を食った分給料に反映して欲しいよ。結局光が当たるのは仕事も家庭も両立してるキラキラした女性なんだから。私は結局男性と同じでフルで仕事して当たり前、お子さんがいる方々のしりぬぐいをして当たり前、でも評価はされません。
 
 ご飯も結局食べられず、イライラ、というか悲しくて落ち込んで自分のデスクに戻ったら、業者くんが久しぶりに社内に現れた。業者くんは最近私の仕事と関わる機会がないので会社で見かけることが少なくなってしまったので嬉しかった。

 私が業者君に視線を送ると向こうも気づいたみたいでこちらに向かってきた。でも途中で別の人に声をかけられて、仕事の話をしてたので、遠くから見つめるだけで話しかけるのを諦めた。

 しばらくしたら業者くんは私の席に来てくれて、「ヤンマーさん、お疲れ様です^^」と私の好きな顔でニコッと笑ってくれた。

 髪が少し伸びてて、すっごくかわいかった。
 相変わらず目をまっすぐ見つめるので、いつもならその綺麗な顔面を眺めるんだけど、顔のコンディションが最悪なので今日は目をそらしてしまった。

 でも、ちょっと時間でも、すごく幸せだった。
 来月から会えなくなるのか、と思うと少し胸が痛かった。
 
 業者くんとどうこうなろうとは微塵も思わない。私は、ただときどきいいな、素敵だな、って思う人と一緒に仕事ができればそれでいい。ときどき話したり、ちょっとときめければそれでいいと思ってる。

 でも、そういうのって長く続かないんだよね。ずっと同じではいられない。

 もう、気持ちの中では折り合いがついてる。
 この先、誰かに愛されたり、好かれたりすることはないんだろうって。

 でも、どうしても世の中には素敵な人がいて、私のことなんてどうも思ってなくて、可能性がないのに、そういう人に惹かれてしまう。

 私は、私のことなんて好きにならない人に惹かれてしまう。

 仕事はすっごく辛くて大変でも、学生時代適当に扱われたり馬鹿にされてたデブ女も、多少仕事ができれば素敵な男性と対等に話ができるから、仕事を続けてきてよかったな、と思う。

 でも、男性はそういう女性のことを女性としては見てくれないんだよね。あくまで仕事の仲間、として。人間として見てくれる、対応してくれるのはすごく嬉しいけど、結局仕事以外では誰も私のことをかまったりはしてくれないんだけどね。

 結局くら~い話になっちゃったけど、業者君の素敵な顔面を拝めただけで今日は幸せな気持ちでいっぱいだった。業者くんと会えるのもきっとあと数回、最後まで、仕事では手を抜かず、いい人だったなって思われるように頑張ろう。

 

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