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台風19号で見えた自分の防災対策の甘さ

台風をあまり知らなかった

この週末は、本当はキャンプに行く予定だった。

台風の進路や週末の予報、日曜日の状況なども予想しながら結構ギリギリまで悩んだものの、予想以上に激しそうな台風の情報を見聞きする中で全ての予定をキャンセルした。その決断は圧倒的に正しく、行楽シーズンだからこそ早めの記者会見を開いてくれた気象庁や、それを細かく何度も報道してくれたことは自分たちの決断に大きく影響していて、決断したからこそ、いつもの台風よりも早めの準備をできたと言っても良い。

たまたま住んでいた場所は難を逃れたが、ちょっと離れた場所だったり、キャンプで行く予定だった場所の近辺、移動ルートでは河川が氾濫していたりと、一週間くらい前に自分たちが想像していた内容がいかに浅はかだったことか。台風19号に限らず、台風15号がもたらした被害にしても、自分が物心がついてからは経験したことがなかったレベルなので、想像することは難しいのかもしれないが。

ちなみに、記憶の片隅に幼少期に実家の倒れた物置を立て直したり、傾いたガレージを治している光景が残っている。当時住んでいた埼玉の川越あたりであれほどの被害のあった台風は一体なんだったのかと思って調べたら、昭和54年の台風16号だった。自分の親世代にとっての(関東での)凄い台風の記憶はこいつによって刻まれているのかと思っている。

台風を意識していない災害対策

2011年の東日本大震災以降、防災ポーチを持ち歩いたり、それまで以上に家の防災セットについても細かく見直していて、それなりに準備をしているつもりだった。が、多くの人たちと同じように事前の買い物には苦しみ、食料や水の準備や部屋の台風対策も万全とは言えなかった。

「万全」と書いてはいるが、これは別にどんな台風にも耐えられる対策ってわけではなく、自分で調べ、自分でできそうなこと。このくらいはやりたいなって思っていた程度の「万全」なのだが、それもやりきれなかった。まだまだだな。

これまで自分が意識していたのは主に地震で、台風のことを考えたことはなかった。地震の場合は家にいないときに被災する可能性も高いことから自宅への考慮がちょっと薄くて、先に外出時の持ち物から見直し、自宅に関しては必要最低限の準備していなかった。

ただ、地震と異なり、台風には準備する時間があり、上陸時に自宅に家族揃っていることも多いので、自宅での準備が重要になるわけだ。そんなことも今回実感した。

何が足りなかったか

台風が来る直前、買い物にばたついたり、買えなかったものはこの辺。

❶ 養生テープ
❷ ガスボンベ
❸ 飲料水
❹ 食料

窓ガラスの補強のために養生テープを利用することは今回初めて知った。自分が養生テープの購入を考え始めた頃には近所の店舗にはほとんどなく、偶然通りがかった文房具屋でなんとか買うことができたのだが、ちょっと数が足りなかった。

その他、ガスボンベについてはまるで買えず、ガスボンベガスボンベついたガスバーナーを無駄に購入したり、飲料水も普段では買わないような高価な水を買ったりと、実に効率の悪い買い物をしてしまった。

食料については、自分が見て回っていた時にはその後売り場から姿を消したパンやラーメンもそれなりにあったので、そこそこ長持ちする常温食品には困らなかったのだが、その辺の品々を購入したが故に、12日を普通に生きるための食品を買う余裕(持ち運ぶ余裕)がなかった。

停電や断水が起こるまではただの休日なので、食べられる間は普通の食事をしたい。したいわけだが、そうした「いつもの買い物」ができなかったので、12日は多少雑な食事な1日になってしまった。まあ、こんな1日もたまには良いが、仮に長期停電でもして保存食中心の食事になるとするなら、平常時にちゃんとしたものを食っておくのは重要なので、もう少ししっかりしたいところだ。

教訓

というわけで、今回の教訓。

❶ 複数のタイプの災害を意識した準備をする
❷ 日常備蓄をちゃんとしよう
❸ 平常時にちゃんとした生活をする

これを機会にもう一度災害対策を見直すか。なるべく早めに。

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