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通りすがりの楽しみと偶然知った「Zine」の話

今日は久々にちょっと遠い公園に行った。

最近息子は遊ぶ場所より遊ぶ内容といった感じで、自転車に乗せられて遠くのちょっと変わった遊具のある公園よりも近所の公園でキャッチボールなりフリスビーといった、なんだろう、各スポーツの楽しさの根源にあるような「ただ投げる」「ただ捕る」「ただ打つ」みたいなところが楽しいようで、どんどん上手くなっていくのでこちらも楽しめていいのだが、行動範囲が狭くなっているのでちょっと寂しくもある。

ただ最近、毎日のように見ているYouTubeでFischer’sの動画にハマっているようで、その影響からかアスレチックや遊具への興味が再燃していて、今日はちょっと遠くの公園に行くことになった。YouTuberすごい。

二駅分くらい離れた都立大学の公園でひとしきり遊んだあと、まだ体力が有り余っていることもあってかもう一つ別の公園へ。その道中をのんびり自転車で走っていたら、なにやら気になる空気の本屋が目に入った。それがZineの専門店の「MOUNT ZINE(マウントジン)」。まあ、店の名前は後から知ったのだけど。

Zineという言葉自体まったく知らなかったのだが、大まかにくくれば同人誌のことらしい。MOUNT ZINEのページに解説があった

・語源はMagazineやFanzine(同人誌)のZINE
・個人やグループが自由なテーマで作った小冊子・内容は、写真
・絵・詩・小説・漫画など何でもOK
・新しい情報発信ツールとして注目されている

店頭にも同じような解説があったと思うのだが、Zineという言葉も知らない自分の頭に入って来たのは解説の方だけで、ジャンルを問わないことと、本という形にまとまったものが集まっていることに興味を惹かれて、ちょっと嫌がる息子にスマホを渡して店内に入ってみることにした。

店内は半分がギャラリースペースで、半分がZineの販売スペースといった構成で、入ってギャラリーを眺めていると、「クリエイターのお知り合いですか?」と聞かれたので、「いや、ただの通りすがりです」と、答える。

その流れでなんとなく色々と聞いていると、並んでいるZineは確かに幅が広く、小説や詩、写真、情報誌っぽい体裁のものから絵本もあり、それぞれの作りのレベルも様々で面白い。並んでいるZineは全て見本で、その場で中身をざっと読むことができるようになっている。価格は大体700円から900円といったところか。

全てのZineは定期的に丸ごと入れ替えるらしく、入れ替えるタイミングで作り手と買い手が入り混じるイベントが開催され、イベントが終了するとその後半年間はMOUNT ZINE内で販売され続ける。そんな仕組み。

MOUNT ZINEの特徴は、作り手がエントリーする際に一切審査が発生しないことで、エントリー料を1タイトル12,000円払えば誰でも参加することができる。Zineを作り納品するのは全てクリエイターなので、刷ったZineとエントリー料さえ払えば参加できるってところか。

今回のMOUNT ZINE 16では、先着100タイトルはサンフランシスコで9月に開催された「SF Zine Fest 2018」で展示販売もしてくれたらしく、12,000円で自分が作ったZineが海外にも届くってのはなかなか夢のある話だ。

イベント後の販売は店舗とオンラインストアで行なってくれるのだが、販売時にマージンを取られることもないので、MOUNT ZINE自体は半年ごとに発生するエントリー料で回していることになるわけだな。

まあ、並んでいるZineの数は500冊くらいはあったような気がするので、半年ごとに入れ替えればすれば一定額にもなるし、買う側としても定期的にリフレッシュされるZineを見る楽しみもあるような気もするので、これはこれでありな気がするな。

あれこれ見たり話をしたりしているうちに何か買って見たくなり、待たせている息子のために絵本「みずたまり探偵」を買って店をでた。折って作れる探偵手帳が付いていたりして、芸が細かい。

オンラインでも買えるみたいだ。これかな。

散歩もそうだけど、都内を自転車であれこれ巡るのも、出かける度に発見があって楽しい。高低差の激しい場所も電動自転車だと余裕だし、最近はコミュニティサイクルとか、電動自転車のレンタルも色んな場所で出来るので、移動手段を自転車に代えて都内を走ると面白い場所に色々出会えると思う。

MOUNT ZINEにも改めてゆっくり行ってみたいな。今度は息子のためではなく、自分の本を買うために。

#日記 #Zine #自転車 #発見

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