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ストーリーの分岐を楽しめる小説「Pathbooks」の存在自体が羨ましい

なんとなくGoogle Playを見ていたら、Pathbooksというアプリを見つけた。どうやら分岐の存在する小説を多数発行しているようだ。対応(翻訳)言語は英語とスペイン語のみ。普通に楽しむのはちょっとしんどい。。

物語の途中に選択肢を持たせること自体は別に珍しくもなく、日本でも80年代に流行ったゲームブックgamebook)という言葉も英語圏にもちゃんとある。それをPathbookと自分たちで名付けて展開しているのはゲーム性を求めていないことが理由のようだ。

自分の選択によって結末が変化するインタラクティブな物語を体験できたら面白いのではないかってところに特化して、ゲーム性を持たせるために存在するゲームオーバーは多分存在しない。バッドエンドは存在しそうだが、それは多分悲劇としてのバッドエンドで、ゲームオーバーとしてのそれではなさそうだ。

それが理由なのか、Pathbookにも必ず分岐も複数のエンディングが用意されていそうだが、読者に対して分岐の全てを読むことを必ずしも求めていないようにも見えた。子ども向けの「Monster and Cat」を試しに買ってみたのだが、一度通して読んだら再度課金を求められた。再課金すると全ての分岐が読めるようだ。

自分の選択で読んだのなら、それがあなたの物語であって、それはそれで良いのでは? と、言われているような気分だった。

まあ、他の本をあれこれ触っていると、無償で一度は読めそうなものや、選択肢によっては購入が必要なものがあったりして、Pathbookごとに購入に至るまでのプロセスや楽しみ方を実験しているようにも見える。

Pathbookの作成には共通のプラットフォームを使ってはいそうだが、Unityのようなゲームエンジン的な存在なのか、背景やフォント、BGMを変えて丁寧に作られたアプリを1つずつリリースしている。AppStoreをみる限りでは現在までに21本(冊と言うべきか?)公開されている。新作もまだでているようだし、ビジネスとしてまわっているのだろうか。

正直なところ、このアプリと出版社の存在そのものが羨ましい。

最近、ゲームブック自体はKindle上でプロ、アマ問わずそこそこ出版されるようになってきているが、アプリ込みでここまで踏み込んで作られているものは今ではなくなってしまった。好きだったサウンドノベルも、428がプレステ4とSTEAMで復刻されたりはしているが新作はなく、ジャンルごと喪失してしまったような感じだ。

自分がこの分野にゲームブック的なゲーム性を求めていたのか、分岐によるストーリーの変化を求めていたのかはよくわからないが、ストーリーの分岐に取り組むNetflixの取り組みにも興味を持ったり、こうしてParhbookにも気を引かれているあたり、今でも求めているのだろうな。

なんかまた面白いものが出ないものか。自分が存在に気づいていないだけだろうか。

#日記 #ゲームブック #Parhbook


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