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ブロガーズコラムは、若手ビジネスパーソンのための処方箋だと思う。

「またやってしまった!」

もう社会人3年目になるが、仕事におけるミスはなくなることはないし、取引先や社内でのコミュニケーションに関する悩みも年々増えるばかり。

後輩のこと、上司のこと、将来のキャリア、スケジュール管理、迫る納期、遠のく理想……。

自分もそうだが、若手ビジネスパーソンと呼ばれるような社会人歴の浅い人たちは、「どうしていいか分からない」「そもそも何にモヤモヤしているのかはっきりと分かっていない」ことも多いと思う。

そんな人におすすめしたいのが、サイボウズ式のコンテンツである「ブロガーズコラム」だ。

ブロガーズ・コラムとは、ブロガーの桐谷ヨウさん、朽木誠一郎さん、はせおやさいさん、日野瑛太郎さんによる、「チームワークや働き方に関するコラム」のことです。国内大手メーカーから外資コンサルティング、ネットベンチャー、大手IT企業、メディア運営企業、そして複業、フリーランス。さまざまなキャリアを歩まれている4人の方々に、ご自身の経験談などを交えながら、仕事に対する考え方を書いていただいています。(サイボウズ式ホームページより引用)

4人のブロガーの方々が色んな視点から、働き方やコミュニケーション、キャリア設計など、仕事に役立つテーマについて書いているコラムである。

悩みがある人にとっては、それを解決するためのヒントになるかもしれないし、日々抱えているモヤモヤの輪郭をはっきりさせるきっかけになるかもしれない。


ブロガーズコラムのここがすごい

ブロガーズコラムの良さはたくさんあるが、その中でも自分が特に良いなと感じている部分が2つある。

1、ものすごく読みやすい

働き方やキャリアなど、仕事関連について書かれた記事が多いが、難しい用語は全然出てこない。しかも、一つの記事は大体5分ぐらいで読めるので、通勤時間などのスキマ時間で簡単に読むことができる。

各記事には柔らかいテイストのイラストが描かれており、ブロガーズコラムの「とっつきやすさ」の元になっているように感じる。

2、テーマに共感できる

■嫉妬やイライラの感情と「うまく付き合う」技術

■悩むことに「依存」するぐらいなら、目標を下げればいい

■モヤモヤを抱えながら働いている人は、「他人の人生」を生きていないか

など、ブロガーズコラムで取り上げられるテーマは、働いている人ならば必ずぶち当たる問題ばかりだ。読んでいく中で、「あぁ〜わかる」「本当にそれなんだよ」とうなずくことも多い。

サイボウズ式編集長の藤村さん曰く、サイボウズ式では「過去の自分に向けた企画」という切り口で考えてみることもあるらしい。実体験をベースに、その時に感じた悩みを思い出しながら、コンテンツにしていくのなら、共感できるのも納得だ。

ひとりの話が、ふたりの話になって、やがてみんなの話になる。ありのままの感情や悩みについて向き合った誠実なメディアだからこそ生み出せるコンテンツなのだろう。


ブロガーズコラムの人たちに会ってきた

そんなブロガーズコラムをテーマに、先日サイボウズ式のミートアップが開催された。会場は日本橋にあるサイボウズのオフィス。

開始前に普通に話していた隣の人が、ブロガーの日野瑛太郎さんだったりしたので、びっくりしまくりでしたが、それぐらいゆるい雰囲気で始まったミートアップ。

会場には軽食が用意され、参加者同士の交流を始め、ブロガーやサイボウズ社員の方々とも気軽に話すことができ、よりブロガーズコラムに親しみを感じるようになったと思う。

ミートアップの中では特別企画として、事前に寄せられた質問や、その場で出された質問にブロガーの皆様が答えるコーナーもあった。

(立派なソファと配置で、四皇のような雰囲気になるブロガーの方々)

「(相談に答える)コラムを書くにあたって、ご自身の中で答えを選ぶ基準は何かあるのでしょうか?」

はせおやさいさん

答えとして選ぶ基準は真面目であること。変な風にこの人から自分のことを引き出してやろうって始めたことって大体こじれてひどいことになったり、相手にそれがバレて関係性が悪くなることもあるので、真面目にやるのが一番コスパが良いと思っている。どのフェーズにおいても嘘をつかなくて良いし、どのフェーズを突っ込まれても堂々と答えられることを書いていくのが一番良いんじゃないかなと。


朽木誠一郎さん

自分の回答が客観的に見て、少なからず出した後にプラスの影響を与えられるかどうか。その上で、自分も同じ経験をしていたら、小さな主語として、「僕の場合はこうしました」ので、もしかしたらこういうケースにも応用が効くかもしれませんっていう言い方をする。


桐谷ヨウさん

悩んでるときは、必ず外部要因と内部要因があって、外部要因に対しては優しく言う。君も変わらなければいけないところもあるけれど、環境を変えてみてもいいかもねっていうことを書くのが多い。


日野瑛太郎さん

真剣に向き合うこと。あとは、当事者じゃない人が読んでも面白い、タメになる答え方を心掛けている。実際に1対1で答えるとなると、その人の性格とかも考えると思うので、また違った答え方になると思う。


ブロガーの方々それぞれが異なる視点を持っているからこそ、どんな相談内容に対しても答えられるし、様々な切り口からテーマを決めて、コンテンツをつくっていける。ブロガーズコラムの魅力の一つである、「人」の部分に触れることができたミートアップだったと思う。


ブロガーズコラムのおすすめ記事3選

お気に入りの記事はたくさんあるのですが、断腸の思いで、3つ選びました。ぜひご覧いただきたいです。

(その時々によって共感度が変わるので、来月にはオススメが入れ替わったりすることもあると思いますが、それもまた魅力です。)

①空気を読むことは本当に必要か?会社ではムードメーカーではなく「ムードブレイカー」になれ

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001275.html

こちらは、桐谷ヨウさんの執筆回。

会社における「空気を読むこと」に対して書かれているのですが、何というか一つひとつの言葉がすごく刺さります。自分のことを言われているのではないかというほどに・・・。

“空気を読む”という漠然とした事象を、分かりやすく丁寧に分解し、本当に大切なのは何なのかを紐解いてくれる。

上司や部署の雰囲気にまだ慣れていない若手ビジネスパーソンは必見だと思います。


②自分の時間をコントロールするためには「ズレのない見積もり」が欠かせない

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001308.html

こちらは、はせおやさいさんが読者からの相談に答える回。

私は幼い頃からタイムマネジメントが苦手で、だらだらと物事を進めるタイプだったので、仕事ができる社会人になる為にタイムマネジメントの方法を教えていただきたいです!

たしかに“時間を有効に使う”ことが社会人にとっていかに大切なことか最近ひしひしと感じるところなので、この相談にはすごく共感します。

はせおやさいさんは、この相談に対して、「自分がその業務に対してどれぐらいの作業時間がかかるのかという見積もりを常に持っておくこと」が重要だと書かれています。

締めくくりが素敵なのもすごく好きです。


③「やりたいことを日々の行動まで落とせない」のは、将来像の設定の仕方に問題がある

https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001283.html

こちらは日野瑛太郎さんが読者からの相談に答える回。

漠然としたやりたいこと・ありたい姿はあるのですが、毎日何を頑張ればいいのか、どんな目標を設定すればいいのかが見えずに焦っています。

読者から届けられたこの相談に対して、日野さんは“将来像の設定の仕方に問題がある”として、いくつかの考え方を示しています。

個人的には「ロールモデルはたくさんいてもいい」という言葉が印象的でした。確かに尊敬する人の良いとこどりをしていくことで、理想の自分をより明確にできるかもしれない。

無理に焦る必要もない、という言葉にも救われる人が多いと思います。


つまづく人に、ブロガーズコラム。

ブロガーズコラムはサイボウズ式のウェブサイトからも見れるが、電子書籍での発売もしている。テーマごとに分かれており、全4冊。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0713T4GKZ

なんと1冊100円。まとめて買っても400円。すごく安い。不安になるぐらい安い。(利益を上げるというよりも、もっといろんな人に簡単に読んでもらえるようにするためだとは思うが)


仕事をしている中で、壁にぶつかったり、何かにつまづいてしまうことは必ずある。冒頭にもお伝えしたが、特に入社してまもない新入社員や、社歴の浅い若手ビジネスパーソンは、「どうしていいか分からない」「そもそも何にモヤモヤしているのかも分からない」といったことも多いと思う。


そんなとき、強く背を押してくれる自己啓発本もいいかもしれないが、問題を分かりやすく分解し、等身大で語ってくれる「処方箋」のようなブロガーズコラムを読んでみるのも良いと思う。


書いてるうちにまた読みたくなったので、もう一周読んできます。


【SPECIAL THANKS】

・ ブロガーズコラムに携わる素敵な方々

ここまで読んでいただいてありがとうございます。サポートしていただいた分は、もっとたくさんの文章を書くための糧にいたします。