待ちに待った息子の療養解除の金曜日でした。早く出ていけとばかりに事業所に送り出しました。

もちろん私はいつもの掃除、洗濯、息子の大好きなバナナのを買いに行き、電車に飛び乗りました。今日は大学の図書館で借りていた本の返却日でした。この日をハラハラして待っていたのです。病状が長引けば延滞になります。

私は最短で家事を終わらせて、電車に駆け込みました。

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少しでも早く到着したいと、電車の乗り換えの度に、人ごみをすり抜けて走りました。バスを待っていたら観光客と思しき2人連れが、「このバスでいいのかぁ」とつぶやいていたので、「どちらに行かれますか」と声をかけました。

こういう時に「May i help you?」と言えればカッコいいのですが、観光客は埼玉から来られている方々でした。

話を聞くと有名なお餅を食べにいくとのことでした。バスの路線に間違いないことをお教えしました。ついでに出町双葉の豆大福、出来立ての阿闍梨餅、下鴨神社のみたらし団子、おまけで喜八洲のみたらし団子と酒饅頭をご紹介しました。

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誠にお節介な大阪のおばちゃんです。久しぶりに人と会話を交わすことがとても嬉しかったのです。わたしは美味しい会話を交わして、とても豊かな気持ちになっていました。

バスに乗り込んでしばらくして、お年寄りに席を譲りました。重たい荷物を持っていて大変そうなお年寄りに「大丈夫ですか」と笑顔を振りまきました。地球上いやバスに乗り合わせている人すべての人に優しい気分になりました。

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図書館で本を返却し、広い書庫に入り込み本を探しました。「これは！！」と思う4冊の本を見つけ、ざっくり目を通して使えそうな箇所をさらに絞り込み印刷することにフル回転で没頭しました。

復帰初日は息子は疲れて帰ってくるだろうと、とにかく先を急ぎました。歩きながら意見交換をして、そのまま知り合いの写真展に顔を出しました。展示会場を早歩きしました。もっとゆっくり見たかったけど、とにかく気持ちが急きました。

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電車に乗る前に欲しかったボンヌママンのいちごジャムを購入しました。これがあれば特売の食パンも、ものすごく美味しくいただけます。

また電車に飛び乗りました。帰り道で戦利品である資料の束を眺めて、これからの計画を立てました。材料がそろったらあとは読んで、考えて、また新しい論（物語）を組み立てていくのです。これは私にとって、ものすごく楽しい工程です。

多少の時間に制約はありますが、たっぷりと自由な時間を謳歌してきました。

これが私の幸せです。