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「無知と粗雑」は武器になる。

 昨日、締め切り最終日に、無事に修正論文が受理されました。

 ここ数日、教授は「会議が4つあるのよ!」「私は忙しい!!」とブチギレられながら、先生の都合で、電話やメールで指示を受けては修正作業をしていました。

 「それだけ忙しかったらもっと早くから動け!」

 と心の中でツッコミを入れながら作業に明け暮れていました。しかし私の作業は適当かつ雑なので、実は1時間ぐらいで終わります。私の執筆は、誤字脱字なんて最後に見直しすればいいと、ブルゾーザーのようにガンガン書き、そして見直しを忘れる。かなりタチの悪い書き手で、言うなればもっとも研究者には向いていないタイプなのです。

 結局、最終日の朝に最終原稿を送信して、私のパートは終了しました。夕方、受け取りメールが来ましてそこで、また訳の分からないこと(つまり私の頭では理解不可能な)が書かれていました。

 要約すると、「規定の修正フォーマットに書いていないので、提出間際に私が全部修正したんだぞ!」ということでした。私は書いてある内容を理解するのに5時間かかりました。

 その間、約4人の友人、先輩に、ブチギレて吠えまくっていました。みなさんご迷惑をおかけしました。

 今朝、改めて書類を見直したら、ちゃんと規定のフォーマットに入力して提出と書いてありました。本気で笑ってしまった。

「この用紙はまったく読んでなかった!なるほど私が違う形式で原稿を提出して、先生が間際で見返して発覚、提出期限の時間が迫っていたので、おそらく真っ青になってやり直して、提出したんだろうな。だから私にイヤミなメールが来たのだわ」

 とどのつまり私は、史上最低のバカ学生でした。でもよくわかった。私の短所である無知と粗雑さは立派な武器になったのです。まともな人をぶちかますには、計算できないアホさが、威力あるんですね。おそらく教授は私に対して、怒りと疲労でいっぱいだと思います。

 ということで、発覚して16時間経過、やっとメールの内容が理解できました。そして私はちゃんと反省しました。そして意外に晴れ晴れとした気持ちです。

 長く生きてきましたが、短所が役に立ちました。


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