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なぜ私がHADOで海外チームのサポートを行うか

こんにちはTEAM iXA/ANATSUCHI のYUYAです。
テクノスポーツのHADOという競技で

(HADOの生みの親、meleap CCOでHADOエバンジェリストの本木さんの記事)

プロゲーミングチームのTEAM iXAからスポンサードを受けながら活動しています。同じ所属選手としては、世界中で活躍する格闘ゲーマーの方々がいます。(↓TEAM iXAについてはこちらから↓)

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現在はHADO海外代表チームのサポートのため以下のような挑戦を行なっています!

では日本の1プレイヤーである私がなぜ海外チームのサポートを行うのか。
それは
1. プレイヤー自らが動くべきだと思ったから
2. 海外普及の可能性を感じたから
3. 私のHADOプレイヤーとしての存在価値を見出すため

です。

プレイヤーによる競技普及

なぜ私がHADOの普及活動をするのか。

端的に言えば、一刻も早く普及させたいならプレイヤーが動く他ないからです。

HADOを例にすると、どれだけプレイヤー間やコミュニティ内において知名度があったり、人気があったとしてもあくまで内輪の話。HADOを自分たちで楽しむ分には十分かもしれませんが、せっかく時間と情熱をかけても(もちろんお金も)その外から注目され評価されなければ市場は大きくなっていかないはずです。もちろん、HADOを運営するmeleapは、様々なチャネルを使って競技普及に努めており、私たちを含めプレイヤー・チームにも番組出演の依頼やイベント参加などの機会を提供してくれています。しかしながら、マンパワーや資金などリソースにも限界があり、自分たちを知ってもらう機会を待つだけというのはあまりにも消極的なスタンスだと思います。「HADOを続けていても今後コンテンツがどうなるかわからないから」といった不安の声もコミュニティ内にあると思いますが、自分たちで動いてみたら何かが変わるかもしれません。更に言えば、自分たちの動き方次第でいろんなチャンスがあると思っています。そのチャンスはHADOのコミュニティが持っている性質にあると思っています。サッカーや野球など選手自身が小さい頃からずっと慣れ親しんで続けてきたようなスポーツと異なり、私はプレイヤーのバックグラウンドが非常に多様な所にHADOのポテンシャルを感じています。HADOを海外で説明するときにいつも使うのが、

"HADO is the very sports representing 21st centry"
"Players and the communites have full of diversity"

といった表現です。

1つ目は 「HADOはまさに21世紀型のスポーツだ」という意味で、それは先端テクノロジーを用いることで男女関係なく、どんな畑から来た人でも楽しめるかつ高いレベルで競い合えるということを示しています。陸上であれば男女でどうしても身体的に異なる部分がある中、HADOの場合は一度デバイスをつければ条件は皆一緒になります。

また、2つ目はプレイヤーとコミュニティが多様性に富んでいると言うことです。HADOは新興スポーツであるため、もともと何かのスポーツを経験していた方や全く経験のない方、エンジニアからダンサーまでとバックグラウンドが非常に多様です。そして技術や戦略面、メンタルの作り方までそれぞれの持ち味を生かして戦っています。

上記の2点が私がHADOの最も好きな所ですが、彼らのそれぞれのバックグラウンドがプレーのみならず普及においても大きな役割を持ってくるはずです。

iXA/ANATSUCHIで言うならば、スポーツ経験、海外での経験、メンバーの半数が学生であること(動きやすさと言う観点で)、プロゲーミングチームに所属していることなど、またそれぞれのメンバーの関心ある分野などHADOの普及に生かせそうな持ち味が沢山あると思います。

ちなみに後述するマレーシアでのHADOイベントは、現地で事業を展開する方々との何気ないやりとりからスタートしました。

このようにみんなが持ち合わせる要素をかけるだけで普及に向けた色々なチャンスが見えてくると思っています。

幸いHADO界では、HADO普及のために積極的に活動するプレイヤーが増えておりその努力様々なところで見て取れます。

その先駆けとも言えるのは、HADOの現世界王者わちゃわちゃ⭐︎ピーポーに所属するぶちょう。選手 

選手としてプレーする傍ら、積極的にHADOに関する文章を書いたり、試合の解説にはすっかりお馴染みになるくらい参加してくれています。

他にも自ら足を運び全国各地のHADO アリーナを巡礼する選手達やHADO未体験の人にHADOを体験してもらう活動を自主的に行う選手達、自主的にコミュニティ大会などイベントを開催する人などそれぞれの思いを胸にHADO普及に尽力する方が沢山いるのですが、ここでは紹介しきれないのでまた別の機会で紹介できればと思います。

それぞれ人脈があったり、行動力があったり、じっと戦術を考察するのが得意だったりといったバックグラウンドの多様さを生かせるのはプレイヤーがHADO普及する際の非常に強力な武器だと思います。

海外での普及について

現在meleapはHADOのタネを世界中に蒔いている最中だと思います。そのスピードは恐ろしいほど早く、コンテンツができてわずか数年にも関わらず現在では世界26国65箇所で展開されています(10月現在)。しかしながらメジャーな競技としてその花を咲かせるためには、たくさんの水を与え日差しを浴びせなくてはなりません。具体的にはプレイヤーを育て、大会の規模を大きくし、競技として認知させ、観戦客を増やし、スポンサーをつけて収益を上げていくといったところです。日本ではこのようなサイクルができつつあり、プロリーグの設立に向けて動いています。しかしながら、国内でもまだまだやるべきことがある中、海外となると本社だけの力では圧倒的にマンパワーが足りないと感じます。基本的に海外ではライセンシングをしているため、現地の事業主の頑張りがその国での普及を左右すると聞きました。

要するに本社が0→1を行い、海外事業主が1→nを行う
という構図になっているかと思います。

しかしながら先の理由のとおり、事業主の頑張りに左右されるので、競技として本気で普及させようと取り組んでくれる国・事業主でないとその国での市場の発展は難しいのです。今留学している韓国などがおそらく難しい方の例で、1種のアクティビティとして導入しているものの、競技として国内で発展させようという雰囲気はありませんでした。(憶測ですが)

そんな中、自国でHADO展開をしその目を出そうと尽力している国があります。それがHADO Malaysia と Singapore です。

こちらは先日マレーシア・クアラルンプールで行われた、HADO SEA(Southeast Asia) CUPの第1節の際の動画です。

SEA CUPはシンガポール代表とマレーシア代表がホーム/アウェイ形式で戦う、おそらく海外では初となる長期戦です。その第一回目のゲストとしてiXA/ANATSUCHIを招待していただき、エキシビジョンマッチを行いました。その経緯としては、昨年のHADO WORLD CUP2018に知り合って以来、練習方法や戦術面などでやりとりすることが増え、たまたま軽い気持ちで「いつか海外で試合できたらいいな!」とつぶやいたら記念すべき1回目の大会に呼んでいただきました。

現地の事業主はHADOの展開に積極的で、民間企業だけではなく国を巻き込んで一緒にHADOを盛り上げていこうとしています。先の動画のサムネイルにもなっているのは、マレーシアの青年スポーツ庁において26歳で大臣となった国民のアイドル的存在であるSyed Sadiq氏で、HADOがマレーシアのスポーツやウェルネスの中心的存在になっていくと宣言してくれました。

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シンガポールにおいても、あの李光耀(リー・クアンユー)の息子である李顯龍(リー・シェンロン)現首相にHADOを体験してもらい、認知度を高めています。

そんなHADO Malaysia および Singaporeでは国内で大会を開催し、プレイヤーの質・数ともに伸ばしている状況ですが、彼らの今後の目標として、自国での国際大会の開催というものがあります。テニスで言うならば、ブリスベンオープンや全米オープンというように世界中のプレイヤーが出場する各国開催の大きな大会があります。HADOの世界大会は毎年12月に日本で行われていますが、それを除くと国際大会はまだない状況です。そのため、彼らは自国での国際大会開催を目指しています。

HADOの場合、現地の人たちがHADOを普及させようと取り組んでくれているおかげで、今一大ムーブメントを起こそうとしているのです

そんな中でその起爆剤となることができるなら進んでやっていきたいと思いました。

私のプレイヤーとしての価値

これはものすごく個人的な理由で今まで語って来ませんでした。なぜ私がこんな活動をしてるのかというある意味根本の理由でもあります。HADOプレイヤーの方はお分かりかもしれませんが、実は私は2019シーズンほとんど公式戦に出場していません。こうなることは昨年からわかった上で、チームと相談して出場していないという状況です。当然ですが日頃練習ができる環境にいないため、技術面でチームに貢献することはできないしスポットで試合だけ参加したところで勝てないのは明白です。ではそのような状況でチームにメンバーとして存在することができるのか。最初は悩みました。シーズン最初は実際に試合にでれないことで無力感を覚えることもありました。そんな中で見出した結論はチーム内でビショナリーになることプレー外でチームの価値を高める活動を率先して行うということでした。

昨年の世界大会終わりから2019年の世界大会での優勝を焦点にあてて活動してきましたが、そのためにチームを目標到達させるためのビジョンの共有を徹底してきました。具体的なことは優勝したら綴ろうかとおもいます。また、自信持ってチームのメンバーであるということを証明するためにも私にしかできないことをする必要がありました。それが今回の挑戦です。

もちろん、チームの最大の目標でもある世界1位という目標が私にとっても一番であることに代わりはありません。この目標はANATSUCHIで絶対に叶えたいし、引き続き精進していきます。しかし先述の通り、いくら世界チャンピオンになったとしても競技自体が認知されなければ意味がない。これだけ情熱を注いでるプレイヤーがいることが知られなければ意味がない。そう思った私はプレイヤーとして競技する以外の活動に意味を見出しました。ここで綴った想いはチームにも深く話したことがないので、皆にも改めて知ってほしいなと思います。

HADOプレイヤーとしては本格的に来年中頃に復帰する予定です。そこからは1プレイヤーとしてもトップを目指していきます。

長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。そして現在行なっているクラウドファンディングの締め切りは2019/10/13 23:59までです!残りわずかですが皆さんの応援よろしくお願いいたします!

質問やご相談などいただける場合には以下のアドレスまでぜひ連絡くださいymiura.ixa@gmail.com






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