わたしは小さい頃、ばーちゃんと一緒に暮らしていた。
正確にはひいばあちゃん。曾祖母ね。

わたしが生まれた時には、おじいちゃんとおばあちゃんは亡くなってた。
父さんと母さんはいつも仕事で家にいなかった。だから、わたしはいつもばーちゃんと一緒。

願い事を口に出すのは一度だけ

願い事を口に出すのは一度だけ。
ばーちゃんから教わった。

子供のときはよくわかんなかった。
でも大人になった今はすごくよく考えられてるすげぇってなる。

昔の人はよく言ったもんだってやつね。
これもきっとその一つ。
ばーちゃんはすごい。

怖がりさん

わたしは小さいときからずっと今も怖がり。
これがわたしだから、もはや治そうともしてない🤗
怖いもんは怖い。

小学生のとき父さんが入院した。
虫垂炎。

子供のわたしは入院→病気→死んじゃうの最短ルートで考えて泣いた。
すぐ父さんに会いにいきたかった。

でも怖がり。病院怖い。
病院そのものがなんか怖い。
父さんがすごく弱ってるの見るのも怖い。

母さんはいつもどおりのサバサバさん。
「病院いってみよっか」って軽く誘ってくるけど、ぜーんぶ怖いから嫌だ嫌だして病院には一回も行かなかった。

神様にお願い

病院に行かないから、勝手に悪い想像して心配して不安になってお家でメソメソしてた。

学校でどんなんだったか記憶なし。
実は結構楽しくやってたような気もする。
でも家に帰ってきたらメソメソ。

ばーちゃんはあまりかまってくれなかった。
メソメソしてても普段どおり。
よしよし大丈夫だよ、みたいなこと言わない。
きっとあえてそうしてたんだと思う。

本かテレビで学んだ「かみさま！どうか助けてください」みたいなやつ。
あれをわたしは小さい声で言った。
ちょっと自分に酔ってたのかも。
ちびっ子なのに。生意気に🌱

そのときに教えてくれた。

神様にお願いするときのきまり

宗教的にどうこうの話じゃなく、ばーちゃんの教え。
ばーちゃんは神社で拝むし、仏壇に手も合わせるから仏教の人。

なになに教の教えとかじゃない。

「神様、父さんの病気を治してください」ってお願いしたとき、ばーちゃんが教えてくれた。

「神様にお願いごとするときは、口に出して良いのは一回だけ」

「後は声に出してはだめ」

「目をつぶって胸の中で何回もお願いする」

「どうしてものお願いはもう一度だけ言って良い」

そうしなさいって言われた。

ばーちゃんは嘘つかないから信じた。

一回口に出してお願いしてたから、立って気を付けしたまま目をつぶって声に出さずに胸の中で何回もお願いした。

数日後、なんかいつもどおりの顔した父さんが普通に帰ってきた🤗
たしかお菓子をお土産に1人で歩いて買って帰ってきた。
普通に。

願いあっさり叶った。

何で願いは一度だけ？

ばーちゃんに何で一度だけ？って聞いたとき、ばーちゃんもばーちゃんのお母さんから教えられた言葉だから細かいことはわかんねって言ってた。

口に出した願い事は自分へのお願い

胸の中で言った願いは神様へのお願い

２回目に言った願いは周りの人へのお願い

なんだって。

ちびっ子だから、ふーんくらいだったけど何回も教えられたから体に染み付いちゃってる。

お腹痛い。早く治ってって時は、1度だけ小さい声で口に出してる。
そしてトイレの中で声に出さずに神様にもお願いする。

夜中になんか起きちゃってトイレにいくのが怖いときもやる。
怖い気持ちなくなりますようにって。
大人になっても夜のトイレちょっと怖い🤗

２回言う願い事は自分以外の誰かのためにお願いするときにしてる。
わたしは性格的に人にお願いするのが苦手だから２回はあまり言わない。

わたしだけじゃ何も出来ないとき、そんなときに使う最終奥義。
わたしと神様と誰かの合体技。
願い叶える最強の技。

願ったら手を抜けない

自分にお願いして、神様にもお願いしちゃったことだから手を抜けない。

神様だけに頼んでわたしだけ楽できない。
それは失礼。
さすがに神様でもムッとする。

だから願ったこと叶えられるように頑張ることできる。
願ったら何かをやらなくちゃいけない。

すごく良く出来てる。
生きる力の言葉。

ばーちゃんはすごい。
これはばーちゃんのお母さんすごいだった🌱