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コロナ禍でも強かった人たちシリーズ#2

4月中旬から始まった「子どもの学びを止めないプロジェクト」の傍で、保育施設はどうすればいいの?問題がありました。

やる気スイッチグループでは、緊急事態宣言が発出されても、保育サービスであるバイリンガル幼児園のキッズデュオインターナショナル(KDI)アイキッズスター(i Kids Star)、英語で預かる学童保育のキッズデュオ(Kids Duo)は開校し続けました。

ただ、緊急事態宣言下にあって、感染を心配してしばらくのあいだ自主休園を選ぶご家庭も少なくありませんでした。

「忘れもしない4月7日木曜日」とKさんは振り返ります。バイリンガル幼児園KDIのカリキュラム担当チームの数人は、上司から突然、"緊急会議"に召集されました。そこで告げられたミッションは、ステイホームで園に通うことができなくなった園児のために、翌週から毎日動画を配信すること。

ステイホーム期間中も子どもたちの学びを止めないことと、入園したばかりでステイホームとなった園児が通常登園に戻った時にスムーズに園生活になじめるように……。特に、この春入園したばかりの園児は、これから数週間かけて園での生活に馴れていく大切な時期です。

立ち止まる訳にはいかず、さっそく動画レッスンの配信プロジェクトがスタート。当面の間、通常業務は全てストップし、動画配信だけに専念することになりました。

動画コンテンツの条件は、KDIとi Kids Star に通う園児たちの学びを止めないための、自宅でも出来るレッスンであること。KDIとi Kids Starのカリキュラムは、英語・知能教育(知育)・運動・ライフスキル教育の他に、さまざまなアクティビティが特徴。園では毎朝9時から夕方5時まで、さまざまなプログラムが満載されており、これらのカリキュラムを動画でどうやって届けることができるだろうか……と、最初は途方に暮れたそうです。

4月9日(土)、初めてのプロジェクトに不安を抱きながらもカリキュラム開発チームと教室のスタッフがオフィスに集合。テーマやコンテンツをリストアップするところから始まり、シナリオや演出を考え、まずは動画も撮影してみよう、と試行錯誤するうち、あっという間に夕方になっていました。

「週末に動画コンテンツを撮り貯めれば当面分の動画は作れると思い始めて集まったものの、せいぜい1~2日分程度の動画を作るのが精一杯でした」と話すKさん。

「普段教室でやっていることばかりなのに、動画で再現しようとすると、なかなかうまくいかないね……」と、つい弱気な発言も聞こえてきました。

ただ、動画制作が全くの素人だったプロジェクトメンバーたちも、動画を撮るうちに、次第にいろんな工夫やアイデアが出てくるようになりました。少し気持ちに余裕が出ると、ただカリキュラム動画を作るのではなく、「導入はこういう演出にして展開しよう」「園児は、この間の〇〇の続編が見たいかも」「こんなアクティビティだったら親子で出来るよね」「KDIでおなじみの職業体験の動画があったら楽しいよね」と、園児や保護者の気持ちを想像しながら、いろいろなアイデアが出てくるようになりました。

結果、4月中旬から5月末までの間、毎日、4学年向けに合計120本以上の動画を撮りおろし、配信することができました。動画の内容は、英語のレッスンもあれば、知育や家の中でできる運動やオリジナルソングも。いろいろなコンテンツを盛り込んで、園児たちが寂しがらないよう工夫を凝らしました。

そんな中、歌の得意なネイティブ講師のJK先生が得意のギターを片手に、「毎日歌える歌」があったらいいね、「学びにつながる歌」や「単語が覚えられる歌」もあるといいね、といった感じで、即興でたくさんの曲が生まれていきました。そのうちの一つは手洗いソングの「Wash Your Hands」。

「毎日新しい動画を撮影し、編集し、確認し、配信するという繰り返しの、怒涛の1か月半でした。NGが出てはやりなおし……と、当時はただただ作業に追われている毎日でした」と振り返るKさん。「楽しんでもらえるにはどういう演出が必要か、家でできる活動って何だろうと毎日アイデアを出し合って、真剣に考えて、妥協をせずに皆で乗り越えることができました」

そして、今年開園したばかりの園はもちろんのこと、その他の園も通常スケジュールに戻った時に新入生がすぐ馴染めるように、KDIやi Kids Starの活発でアットホームな雰囲気が伝わるように工夫したといいます。

その後、動画に出ていた先生が他の園舎に行くと、初めて会う園児から「Teacher 〇〇!」「動画に出ていた先生だ!」と呼びかけられて、ユーチューバーさながらの人気者に

動画を見た保護者からも、「毎日子どもが喜んでみていました!〇〇先生のファンです!」と声をかけられることもありました。

たくさんのオリジナルソングを作曲したJK先生のヒット曲「Wash Your Hands」は改めて紹介します。

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