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蔵出し:「私のルームメイトは?!」from 野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第31回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
         (1999/9/14発行) 第31号 (火・金曜発行+日曜版)
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◆本日のテーマ「私のルームメイトは?!」
  
 「今度遊びに行っていい?」「うん、いいよ。ルームメイトに聞いてみるね」
女の子のアメリカ人学生とのごくごく当たり前の会話です。当たり前でなかったのはその次です。

私 「へえ、ルームメイトと住んでるんだ。どんな人?」
彼女「あ、彼、ジョンっていうの」
私 「え?彼?ジョン? あなた、男の人と住んでるの?彼、恋人?」
彼女「え~っ?ジョンは恋人なんかじゃないわよ、単なるルーム・メ・イ・ト」
私 「だって、彼って、、、」
彼女「え、だって彼、ホモセクシャルだから、心配ないのよ~~」

 ここで目が点になりました。

 大体、日本でも結婚前の男女が一緒に住むことはもう昨今珍しいことではないと思いますが、そういう場合、まず二人は恋人同志の関係のはずです。故郷を離れた下宿暮らしの大学生などの場合は、まだやはり親にはなんとか隠そうとするのが実態でしょう。それが、こちらではなんとまああっけらかんとしたものなのです。恋人同志でも何でもない異性のルームメイトと住むということ、そんなに珍しいことではないそうです。異性同士で二人暮しをする以外に、大きな家を男女問わず複数で借りている場合も多くあります。

 そう言えばこれまでに泊まったユースホステルでも男女混合の部屋というのは一箇所ではありませんでした。一度は「私たち、夫婦なんですが」と予め申し出てた所、同じ部屋にしてくれたのですが、そこは何と「男性用の部屋」で私以外みな男性という状態で眠るはめになりました(女性用の部屋にうちのダンナが泊まるより、私が男性用の部屋に泊まる方が安全ということ?!)。

だからといって不品行という感じは全くせず、節度をわきまえて行動してい
る、少なくとも私の周りの友人たちの生活態度はきちんとしているという印象でした(学部に入学したばかりの新入生と、大学院生はかなりこの辺の節度の保ち方が違う場合があるようですが、、、)。      (つづく)

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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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