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ライブ出し:「I like it!」(それ、いいね!)from 野菜さらだの『アメリカは、行ってみなくちゃわからない!』(第1回)

 実はこの2週間ほど、北アメリカ大陸を東から西へと移動しながら旅をしていました! 今回は留学時代の蔵出しではなく、まさに採れたてライブ出しで「野菜さらだの『アメリカは、行ってみなくちゃわからない!』」を何回かに分けてお送りします!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、行ってみなくちゃわからない!』
                (2023/7/13発行) 第1回
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 旅の間、ガソリンスタンドと併設されたようなコンビニにも何回か立ち寄りました。車を停めて、お店に入り「何を買おうかなー」と店内を歩いていいるときです。3才くらいのきれいな金髪をした女の子とふと目があいました。すると次の瞬間、彼女が私の赤い靴(これが今日の写真です)を指して一言、

「I like it!」

と言いました。まあ、こんな小さな女の子に褒めてもらえるなんて!ともちろん、私もニコニコしながら

「Thank you!」

と返しました。彼女もニコっとして、短いやりとりは終わりました。

その会話の後、果たして日本で、3~4歳の子どもが大人の持ち物や洋服を指して「それ、いいね!」と言うだろうか?と日本でのごくごく当たり前と思われるやりとりを心の中で思い出していました。

少なくとも私の記憶にある限りでは、子どもが大人に対して「それ、いいね!」と言うことはまずないのでは?と思うのですが、皆様、いかがでしょう?

確かにアメリカでは小学校などでも、お互いのパフォーマンスを認め合う時間が多く設けられており、自分自身も留学生時代、おそらく一日に一回や二回、多い時にはもっと、何かかにかで皆が褒めてくれる(認めてくれる)ことがありました。例えば、ちょっとしたブローチなんかをしているだけでも「I like it!」と言ってくれるのです。

「そっか、こんな小さな頃から、相手の良いところを認めてそれを声に出すということをアメリカの子どもたちは日々やっているんだ」

と多分その地域では珍しいアジア人にも動じず、「I like it!」と言ってくれた小さいあの子が、毎日たくさんの人に「I like it!」と言っているのかなぁとそんな想像を膨らませたりしました。

この「I like it!」の省略形がフェイスブックの「Like」ボタンで、日本語訳は「いいね!」ですね。個人的にはこの「Like」を「好き」と訳さず「いいね」とされたのは名訳だなぁといつも思っているのですが、日本ではこの「いいね!」を普段の会話でもどの程度使っているかなぁと思った訳です。

日本でももっと気軽に「それ、いいですね!」とお互いが言えるようになったら、言う方も言われる方もとっても嬉しい気持ちになるなぁと思います。フェイスブックなどで「いいね!」ボタンを押すことに結構慣れてきた訳ですから、そろそろ日本人も普段の会話から「それ、いいね!」を気軽に使えそうに思います。

「I like it!」「それ、いいね!」が世界を平和にする!というのは言い過ぎかもしれませんが、結局はそういう日々の実際の小さい積み重ねがとても大事なんだなことなのでは・・・・。もう二度と出会うことはないであろう、あの小さな女の子から学んだことでした。

・・・という訳で皆さま是非「いいね!」をよろしくお願い致します!(そこか!)

#創作大賞2023

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