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蔵出し:「オレゴン=コースト(Oregon Coast)」from 野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第27回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
    (1999/8/31分(8/29発行)) 第27号 (火・金曜発行+日曜版)
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 夏と言えば花火、その次には海、(その次はすいか)。これが私の「夏」の象徴です。今日は、去り行く夏を惜しみつつ「海」をテーマにお送りします。

◆本日のテーマ「オレゴン=コースト(Oregon Coast)」

 実は海が大好きです。オレゴン州は幸いにもその西端が太平洋に面しており、そこの海岸のことをオレゴン=コーストと呼んで、ここの学生もよく車を飛ばして海岸沿いを走りに行っています。アメリカ合州国にある数ある州のうち、海岸のある州はそれほど多くないので、この点はオレゴンに住んでいて良かったと思う点です。海岸から野性のあしかが泳いでいるのを眺めることもできますし、「Oregon Dune」という、とても神秘的な雰囲気の砂丘もあります。

 以前、このほとんど誰もいない貸切状態の海岸沿いを馬に乗って散策し、しかもディナーまで付いてたったの50ドル!というプランが紹介されたパンフレットを見つけました。日本から友だちが来たら、この馬乗りは是非やってみたいと思っています。

 渡米後ビザの関係で1年以上日本に帰ることができない時期があり、本当に日本が恋しくて恋しくて、そのときどうしても太平洋から日本の方を眺めたくなって、オレゴンコーストの砂丘までやってきたことがありました。誰もいない広い砂浜に立ち、どこまでも続く壮大な太平洋が目の前に広がったとき、「ああ、この向こうに日本があるんだ、、、」と涙が出そうでした。

 そして昨年末、念願叶ってようやく日本に帰ったとき、今度は機会あって日本の海岸から太平洋に「昇る朝日」を見るチャンスに恵まれました。北緯40度線上の海を見下ろす断崖の上に立ち、そこからじっと太平洋を見つめながら、今度は「この向こうにオレゴンがあるんだ、、、」とまた感慨ひとしおでした。

 そしてその時心密かに「よ~し、次なる目標はアメリカの北緯40度線上か
ら太平洋に「沈む夕陽」を見ることだ、これで太平洋の両側を制覇だ!」と誓い、この時からこの『太平洋両岸制覇』が私の小さな夢の一つとして仲間入りしました。                     (つづく)

 「あの頃の未来に、僕らは立っているのかなあ、、、」一夜空ノムコウ一
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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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