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お口の中で溶けなくてもいいです

テレビのグルメ番組で、芸能人の皆様が盛んにおっしゃるのは「やわらかーい」「お口の中でとろけるぅ~」でありますな。肉も魚も、み~んなとろけちゃうらしいのさ。このセリフを聞くたびに、「あんた、歯がないのか?」「後期高齢者か?」と1人で突っ込みまくる。

食べ物が、柔らかければいいなんて、いつ決まったのさ。

私しゃ、血の滴るレアステーキが苦手で、脂だらけの霜降り牛もダメ。しっかり焼いた噛み応えのあるヤツが好みです。マグロも、トロ、大トロはダメです。赤身がよろしい。

とにかく、とろけ系が全体的に苦手であります。ま、オクラや納豆、チーズは許すけどね、基本的に脂過剰なもんがダメなんです。

お口で溶けるような食いもんは、歯無しの寝たきりババアになってから食べても遅くないよねぇ。噛まずに胃に流し込むようなシロモノばかりだと、こりゃあ絶対、お口が退化しちゃいますな。顎が細くなって宇宙人顔だ!  もはや歯も要らぬわい。

テレビでは芸人さんたちが、とろけるとろけると大喜びし、あるいは食の冒涜的な大食い競争を見せつける。

人間の楽しみのうち、最後まで残るやつが「食」だと思うんだけど、顎をしっかり使って噛む、これぞ、美味なり。健康の秘訣なのだ!(と、思うよ)

この間、ラム肉探しに業務用の大手食品店に行ったら、なんとまぁ、ステーキ用牛肉のほとんどが「牛脂挿入加工」肉でした。それらの肉は外食店行きですから、知らぬはお客様だけさ~。

「このステーキ、安いのに柔らか~い」。

安いものには絶対に、ワケがあるのだぞ(^^)v