10年刻みの自分年表(泉州にありて)

まもなく60歳になる自分の人生を振り返る。1年が1ミリとしたら、10年は1センチ。ミリ単位でなく、センチメートルで振り返るといろんな出来事が見えてきた。

自分が生まれた年。第1回東京オリンピックがあって、東海道新幹線が開通した。阪神タイガースはセ・リーグを制覇したのに、日本シリーズは盛り上がりを欠き、日本一は逃した。わが社が所在する、岸和田市木材町の埋め立てが始まったのもその年である。

30歳の年、1994年。阪神高速湾岸線が開通し、関西国際空港が開港した。わが社の立地が生まれ変わった。文字通り、陸海空の要衝として利便性・機動性が飛躍的に変化した。

60歳を迎えるとともに、万博が来る。始まる。どうであれ、オリンピックと万博を2回ずつ経験できる人生の尺って悪くない。巨大なウッドリングは、木材業界が次世代の新用途を目指して創出したモニュメント。しっかりこの目に焼き付けたい。

そして次の30年を思うと、この場所はまた異次元の成長を遂げているはずだ。南大阪のポテンシャルは、3年単位くらいで日本の中心への階段を駆け上っていくのではないか。30年後、自分は90歳だが、ヨーダよりはずっと若い。

願わくば、木材コンビナートとしてスタートした場所は、木の香り、森の癒しを残したまま、100周年を目前に控えて栄える。

勢いで書いたら、自分年表のつもりがこの地の年表。1センチ刻みのつもりが3センチ刻みとなった。けれど、タイトル含め敢えて書き直さずおこう。筆のおもむくまま、三つ折りの90年が自分の人生と重なった。



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