見出し画像

ドイツ・グラモフォン創立125周年Special Gala Concert featuring ジョン・ウイリアムズ、ステファン・ドゥヌーヴ、and サイトウ・キネン・オーケストラ 2023.9.5 & Blue-ray + CD購入 2024.5.3

昨年9月のジョン・ウィリアムズ来日公演を収録したBlu-rayとCDが発売されました!ウィーンフィル、ベルリンフィルに続いてサイトウキネン盤も発売されて嬉しい限り。

発売日に届いたので、早速2度ほど視聴。
客席からは見れなかった指揮っぷりや表情、音楽家の皆さんの様子などが確認できて、感動が蘇るとはまさにこのこと

ジョン・ウィリアムズのインタビューが収録されているのですが、この来日公演のわずか数ヶ月後に他界された小澤征爾さんとの親交の深さが伝わってきました。ジャケット?のコメントも小澤征爾さんを追悼する内容。

Blue-ray&CD

というわけで、来日公演の感想を書いた旧ブログ記事をnoteにも転載することにしました。
よろしかったらお付き合いください。
(一部修正加筆あり)

以下、旧ブログより2023.9.8の記事を転載。

ジョン・ウィリアムズ来日公演 2023.9.5 サントリーホール

ジョン・ウイリアムズが30年ぶりの来日でサイトウ・キネン・オーケストラと共演。

もしタイムマシンがあるなら、13歳の頃の自分に会いに行き、「40年後に ジョン・ウイリアムズ指揮の生オケが聴けるからがんばれ!」と教えてあげたいです。
ジョン・ウイリアムズ来日公演は、9/2(土)セイジ・オザワ松本フェスティバルとこのサントリーホールの2日間のみ。

超狭き門のチケット争奪戦に加えて、チケット代が超高額だし、松本に行くとなったらプラス旅費。でもこの機会を逃したら一生後悔すると考えて覚悟決めました。

友人知人のご協力を募ってチケット抽選にのぞみ、セオリー通りに撃沈の嵐でしたが、元々期待しないように気持ちを作っておいたので「まぁそうだよね」という感じで過ごしていたところに!

音楽仲間に強運の持ち主がいて、幸運にもご一緒させていただけたというわけです。

で、迎えた当日。

期待で胸がパンパン。
なぜだかこっちが緊張してしまい、
開演前に何度もトイレ行っちゃいました。

入場時に配られていたセットリストのチラシ。

入場時に配布されたセットリスト

前半はステファン・ドゥネーヴの指揮。

オープニングは「雅の鐘」
1993年にジョン・ウイリアムズがボストンポップスと来日した際に、
現在の天皇皇后両陛下のご結婚と同時期だったことから作曲された
お祝いのファンファーレだそうです。

2曲目が朋友小澤征爾さんに捧げた「Tributes! (for Seiji)」
この曲は超高難度の曲かと思われますが、
そこはさすがのSKO、鮮やかな演奏ブラボー。
そしてステファン・ドゥネーヴの指揮が素晴らしかったです。

3曲目は「遥かなる大地へ」組曲
映画は未見ですが、楽曲は壮大なテーマモチーフに、そしてアイリッシュダンスにと聴いていて胸踊る大好きな曲です。

前半メインに「E.T.」交響組曲。
確かウィーンフィルともベルリンフィルとも演奏してないのでは?(間違っていたらごめんなさい)
映画冒頭の場面に流れる「遥か300万光年の彼方から」、
ハープをフィーチャーした「スターゲイザー」(サントラでは「E.T.と僕」の邦題)、そして「フライング・テーマ」の3曲。

E.T.は僕が小6の時に公開されました。
当時、映画のサントラLPが聴きたくて聴きたくて仕方がなかったのですが、
小学生の小遣いでは買えるはずもなく。
でもシングル盤で「フライング・テーマ」(シングルレコードでは「E.T.のテーマ」)と「Over the moon」が発売されていたので
それを買って何度も聴いていました。
で、中学生になり吹奏楽部に入ったら、
LPを持っている先輩がいて、僕の念願が叶った次第。

当時の僕にとって、ジョン・ウィリアムズの映画音楽を聴くことは、
すなわちクラシック音楽を聴くこととイコールだったので、
これがクラシック音楽との本格的な出会いでした。

サントリーホールで「遥か300万光年の彼方から」の冒頭のパイプオルガンを聴いた瞬間、中学生当時の感動が再現されて、何度も鳥肌が立ちました。
「E.T.のテーマ」なんて、もう泣く寸前。でも泣いたら音楽を味わえないので、必死に我慢。

前半終了した時点でものすごい感動と充実感だったわけですが、
それを更に上回る感動が後半に待ち受けているわけです。
満を持してジョン・ウイリアムズがステージに登場すると、
場内は総スタンディング・オベーションでお出迎え。

ジョン・ウィリアムズは、とってもおちゃめな人でした。
「スーパーマンを日本語に訳すと”小澤征爾”になるんだよ」と自ら解説した1曲目。
2曲目は「ハリーポッターより」、
3曲目「シンドラーのリスト」ではコンマスの豊嶋さんがソロ。
4曲目以降はスターウォーズから。


ジョン・ウイリアムズは、ウィーンフィルとも共演してCD出してるし、
その後ベルリンフィルとも同様の共演を経て、今回のサイトウ・キネンだと思います。 

ウィーンとベルリンの時は曲数が多かったせいもあるのか、曲によってはテンポ設定が遅すぎて、正直、覇気がなく感じた演奏もありました。

でも、今回はアグレッシブな指揮っぷり!
年齢で語るべきではないことを承知の上で、
でも91歳とは思えない活き活きとした指揮で
躍動感溢れる演奏を届けてくれました。

おまけにサントリーホール特有の、音の塊がステージ上空に集まっていく感じもあって、本当に素晴らしかったです。

ジョン・ウイリアムズの指揮する姿、
彼から発せられるオーラのようなもの、
それを受けてSKOが生み出す音楽の数々。
これら全てを目と耳に焼き付けてきたつもりです。

アンコールはジョン・ウイリアムズ自らが
「ヨーダ」「インディアナ・ジョーンズ」「ダースベイダー」と曲紹介。
またまた茶目っ気たっぷり。
往年の名曲のダメ押し攻撃で涙腺が危なかったけど、最後まで踏ん張れました。
特にインディが聴けて感無量。

あっという間に夢のような時間は過ぎてしまいましたが、
もうこれ以上の感動と充実感はない!
だからもっと聴きたいなんて言わない!
と素直に思えました。
アンコールで手が痛くなるまで拍手したのも久しぶり。

終演後に並んで公演パンフレット入手。
一生の記念。

パンフレットは家宝にします

ジョン・ウイリアムズ様
あなたは僕の人生に数えきれないほどの感動を届けてくれました。
おまけに日本であなたの演奏を聴かせてくださり
本当に本当にありがとうございました!
今後も、宣言通り(?)生涯現役を貫いてください!
どうかいつまでもお元気で。



ドイツ・グラモフォン創立125周年Special Gala Concert
 featuring ジョン・ウイリアムズ、ステファン・ドゥヌーヴ
 and サイトウ・キネン・オーケストラ

2023.9.5 Tue サントリーホール大ホール

前半:指揮 ステファン・ドゥヌーヴ

・雅の鐘 
・Tributes! (for Seiji)
・「遥かなる大地へ」組曲(映画「遥かなる大地へ」から)
・「E.T.」交響組曲(映画「E.T.」から)
  - 遥か300万光年の彼方から
  - スターゲイザー
  - フライング・テーマ


後半:指揮 ジョン・ウイリアムズ

・スーパーマン・マーチ(映画「スーパーマン」から)
・映画「ハリー・ポッター」より
  - ヘドウィグのテーマ(映画「ハリー・ポッターと賢者の石」から)
  - 不死鳥フォークス(映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」から)
  - ハリーの不思議な世界(映画「ハリー・ポッターと賢者の石」から)
・シンドラーのリストのテーマ(映画「シンドラーのリスト」から)
・映画「スター・ウォーズ」より
 - レベリオン・イズ・リボーン(映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」から)
 - 王女レイアのテーマ(映画「スター・ウォーズ ep4/新たなる希望」から)
 - 王座の間とエンドタイトル(映画「スター・ウォーズ ep4/新たなる希望」から)

アンコール
・ヨーダのテーマ
・レイダースマーチ
・帝国のマーチ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?