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【47日】仕事を辞める vol.75

実は、昨年度から仕事を辞めようと考えています。
転職活動を進めていますが、なぜ転職をしようと思ったのかをまとめてみます。

自分が役に立つ

昨年度、5年生を担任しており、学級がうまく回らず、辛い日々を過ごしていました。
なぜ先生をしているのか、なぜ教育をするのか、そんなことをぐるぐると考えていました。
僕自身が本当に役に立てているのか、自分の力を使って、周りの人を幸せにできているのか、教育するとはどういうことなのかなどと、自分に問い、考えました。
そう考えると、教えることは教師という立場じゃなくてもいいのではないかと考えるようになりました。
そして、そこから、真の意味で「一人一人に寄り添い、その人に役に立てるようになりたい」と思うようになりました。

もちろん、学校でもそれはできなくはありません。
けれど、僕には30人を超える人数を一度に見るのは無理でした。
一人一人をもっと大切にして、時間や労力を使いたいと思ったのです。
そうなると、学校ではなく、別のところで、誰かの役に立ちたいと思ったのです。

今まで役に立っていなかったのか

僕は教員になってから、今年で11年目、いわゆる中堅と言われる立場の教員です。
もちろん、初任者よりも授業はできるようになっていると思いますし、立場上、全体を動かすことも多くなってきています。
昨年度は実習生をもつこともあり、実習生に教師としてどう考え、どう動いていくのかを教えることも多くありました。
実習生には感謝をされ、その子が成長する姿を見ることができたのは、教師としての喜びも感じました。
今年に入り、責任のある校務分掌を拝命し、はたから見たら、学校のため、子供のために役に立つことができているように思います。
管理職からはある程度の評価もいただいてはいます。

しかし、自分の中ではどうもしこりが残るのです。
本当に子供のためになっているのだろうか、本当に自分がしたいことはこれなのか。と。

自分の限界なのか、公教育の限界なのか

法定では、基本は40人で学級が構成されます。自治体によっては、35人というところもあると思います。
しかし、35人でも一人一人にしっかりと寄り添い、その子供達のために働き続けるのは本当に大変です。
僕には35人を見取るのは無理だと思いました。
どうしても気になる子や目立つ子に目が入ってしまいます。
困っている子供がいても、授業を進めなくてはいけない、時間が決まっているなどの要因で、最後まで寄り添い話を聞いたり、支援をしたりすることが難しいのです。

他にも、残業も当たり前のようにあり、毎日8時に出勤、ほぼ休憩なしで19時半まで毎日働いています。
休日も仕事のことが頭から離れません。
「子供のために」という言葉が、全てを縛っているのです。

そう考えると、僕にはこの環境で働き続けるのは難しいと感じてしまいました。

実際に仕事を辞めるとなると、家庭のこともありますし、色々と問題はあります。
しかし、この状況で働き続けることが本当に自分のことになるのかをよく考え、決断していこうと思います。

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