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本当に良い先生の条件とは? vol.19

先日、諸富祥彦さんの「いい教師の条件」という本を読みました。
学校現場の現状や大変さ、その上で教師と保護者の在り方などが書かれていたので、読んだ感想を綴っていきます。

これからの学校現場で求められる教師像とは?
「教師を支える会」を主宰する著者は、教師の大変さを痛感する一方で、「教師ほど魂を打ち込める感動的な仕事はない」と断言する。では、何が過酷で、何が感動的なのか? 教師が置かれているリアルな現実を説いていく。最終章では、今どういう力をもった教師が必要とされているのか? 「『できる教師』に必要な6つの資質」を紹介。教育現場で働く人も、子どもを学校に通わせる保護者も必読の一冊。
本の総合カタログBooksより引用

学校現場の現状

学校の先生の仕事にどんなイメージをもっていますか?
多くの方が大変というイメージがあると思います。
私自身、10年間教師として働いてきて、この仕事は本当に大変だと思っています。
では、何が大変なのか。
教師としての本筋である子供への授業、トラブルがあった時の子供への対応、授業の準備があります。
直接子供が関わらないところでは学級の事務作業、学年の打ち合わせ、校内研究、保護者対応。
様々な仕事があり、一つ一つが時間がかかり、難しさもあるのです。
それに加え、最近では職員同士の人間関係も大変になってきている部分があります。
2019年に神戸市立東須磨小学校で、1人の教員に対して4人の先輩教員たちがいじめをしていたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。
このようないじめが全ての学校で起こっているとは考えにくいのですが、それでも人間関係で疲弊している教員は多くいると思います。
総じて、学校現場は、
・子供に対しての指導
・保護者への対応
・授業以外での事務仕事の多さ
・職員、保護者との人間関係
これらが大変だと言われる大きな要因になっているのだと思います。

よい教師はどのように対応していくのか

では、私たち教師はどのように対応していけばよいのでしょうか。
どのような資質が必要になってくるのでしょうか。

教師として何よりも必要なの資質は、授業力です。
しかし、今は教師主導型の授業ではなく、子供との対話をしながら行う授業が大切となります。
知識を教えるだけなら、教師である必要はありません。
子供たちの思考や知識に合わせた発問や支援をしていく必要があるのです。

では、授業力を高めるために必要なものは何か。
それは子供に寄り添う力です。
現代は、インターネットが発達して、子供たちは様々な知識を得ています。
この情報が溢れている社会の子供たちに対して授業を行うためには、一人一人に寄り添った指導が必要になります。
知識の偏りがある今だからこそ、個々に寄り添い、支援をしていく必要があるのです。

人を頼る力

先ほどは、子供たちに対しての指導法についてでしたが、他の課題に対してはどうでしょうか。
今の教師に必要な資質は、『人を頼る力』が必要だと思います。
私自身もそうですが、問題が起きたら自分一人で解決しようとしてしまいます。
けれども、1人で解決することは非常に困難な面があります。
近くにいる人に頼り、助けを求める力が必要なのです。
ですが、教員によるいじめ問題にあったように、周りに頼る人がいないどころか、いじめてくる場合はどうすればいいのでしょうか。

僕は、学校以外のサードプレイスが必要だと思います。
学校での悩みを聞いてくれる、客観的にアドバイスしてくれる存在はとてもありがたいのです。
職場でも家庭でもないサードプレイスの価値はとても高く、そこにいる人を頼ることは心の安定、そして客観的な考えを得ることができるのです。

まとめ


今回、本を読んで感じたことは、まだまだありますが、特に大切だと思ったことをまとめてみました。
今の自分の課題となる部分でもあると思います。
個々の子供を見て、その上で授業を作る。
基本ではあると思いますが、大切なことだと思います。
そして、一人でやらず、助けを求めること。
よりよい働き方、指導を目指して頑張っていきます。

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