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【本編】「Osvaldo Golijov」 Classical Music Review #002

今回取り上げる音楽

Album「Osvaldo Golijov – Ainadamar」(2006)

音楽レビュー・感想

今回はクラシック音楽でもオペラを取り上げます。
個人的にオペラはあまり聴き込んでませんし、
日本語しか話せませんし、音楽理論の一欠片もわかっちゃいません。
ただこれ関しては、Black Music ルーツの自分にとって刺さるものがありました。

クラシック音楽は1曲で1作品というのが少なく、
何曲か構成されて、はじめて1作品となっているものが多い印象。
(現在で言うと、アルバムと言うことになるのかな。ちょっと違う気もするけど。)
これは全20曲で構成されています。1時間20分くらいです笑
長すぎると思いますが、聴き始めると良いんです、これが。

なんかヤバい感じがする。Digggerの嗅覚です。
最初の1曲目からそう感じました。
リズムの取り方というか、音の選び方というか、音の使い方というか、
ん〜なんかよく分かりませんが、そういうのが純粋にヤバいと。
そうです。音楽は直感で聴くんです。

合唱と独特なリズムに圧倒後、
7:30辺りからアフロなパーカッション。
もうこれは、僕から言わせてみれば完全にレアグルーヴ。
Karin Krogが何人もいて、バックでSun Ra率いるオーケストラ。
この時点で、こういう構成が頭に浮かんできました。

Sun Raとそのオーケストラ

16:00辺りからは
Paco De Luciaと少しLuiz Bonfaを足したハイブリットなギターとオペラ。
まだ4分の1も終わってないのに、要素があり過ぎる。

32:30辺りからは
ヘタしたら、Strataのようなマイナージャズレーベルでリリースされてそうな、
異色スピジャズレアグルーヴオペラみたいな雰囲気。
いい感じにノってきたところで、いきなりシンセ?のダークなデジタル音。
ターザンで聴くような、雄叫びのような声も聴こえてくる。

45:00辺りからは
女性の優しい声が聴こえてきて、水が滴る音と共に景色が徐々に変わってくる。
ダンディな男性の声に、少し不穏感のあるオーケストラ。
Ambient感も出しつつ、ファーーーーーってなってたら、
56:32でいきなり銃声音!
その後、808リズムマシンかなんかで、その銃声音をサンプリングし、
イカしたHip-Hopインストトラックを畳み掛ける。
その後、恍惚とした女性の吐息とオカルティックなオペラ。

1:05:00辺りからは
インド風?スペイン風?そんなギターサウンドに、
バックにはIndustrialなシンセ(かな?)の音とオペラが徐々に絡んでくる。
終盤は壮大なオーケストラとオペラで〆。

以上、うまく形容できてるか分かりませんが、
低レベルの語彙力で頑張って解説と感想を書いてみました。
やってることがアヴァンギャルド過ぎませんか?
個人的にはこれまでの人生の中で忘れられない作品の一つ。
パッと思い浮かんだり、それに数えられるような、本当に心に残ってる作品です。
マジで激推し!

今回もクラシックレーベル グラモフォンからPickUpしてみました。
老舗で世界一のクラシックレーベル。
楽曲の数も膨大なので、
定番クラシック音楽だけでなく、
まだまだ面白い音楽が沢山ありそうです。

もしよければ、サポートよろしくお願いします!!