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高額なモーションキャプチャー機材の違い

高価なモーションキャプチャーとの違いを感じ部分がある。それが接地部分だ。アニメで3DCGを使っている私としては気になる部分だ。

最近はwebカメラでモーションキャプチャーを収録できたり、安価なモーションキャプチャー機材が出てきている。かなりよくできていて簡単にモーションキャプチャー収録が可能だ。

細かくは色々あるが、使ってみて思うのは足元だ。足が滑る。他の場所も精度的に問題があるところもあるのだろうが恐らく気にならない。調整したしわ寄せ部分が手足の先に反映されるのだろう。

何用途か?

安価なモーションキャプチャーは何使用されているのか?

最近のモーションキャプチャー使用の想定はVチューバーなどのアバター用だろう。

なので足元は別に関係ない。単純に難しい部分もあると思うのだが、気にされてないからか結構滑る。

基本的にカメラに向かって上半身だけ映ってしゃべっていることが多いので問題ない。それに多少足が滑っていたり、挙動が一瞬バグったりしても気にならない。気にならないというか見てる側もそういうもんだという認識だ。

気にしないから気が付かない

3DCGを使っていると手や足が体にめり込むことがよくある。アニメでは気になるのだが、ゲームやVチューバーなどのアバターでは気ならない。

前にアメリカで働いていた人にどうやって「めり込み」の対策をしていたか聞いたことがあるのだが、そもそも気にしてなかったとのこと。気にしてないから特に気が付くこともなかったと。

足の滑りも同じなのだが、こういうのが気になるかどうかはコミュニティ文化にもよるところもあるようだ。

高額な機材

高額なモーションキャプチャーは数百万~数千万円くらいする。

基本的に商業用なのですごく高い。個人で購入することは想定されていない。何か困ったことがあっても商業用なので基本的に検索してもあまり情報も出てこない。購入した会社のサポートが頼りだ。

モーションキャプチャーは光学式とセンサー式がある。

光学式

光学式は1000万〜2000万円以上、センサー式は200万〜300万円以上くらいする。センサー式の数百万でもモーションキャプチャーでは安いと言われていた。

光学式は複数台のカメラを用意して、アクター(動きを収録する人)は機会が読み取りやすいようにマーカーの目印が付いた服を着る。

原理的にはカメラを増やすほど精度は上がっていく。しけしその分費用もかかる。単純にカメラ台数分お金がかかるのと、沢山のカメラがあるほどそれを処理できる高性能なパソコンが必要になってくる。

カメラを設置する大きなスペースも必要だ。大きな動きをするほど大きなスペースが必要になります。いろいろと準備に時間もかかり大変です。

専用スタジオがあるので借りて収録することもできます。大手会社が光学式の導入したが、ずっと稼働させ続けているわけではないので貸し出しているのだろうみたいなところもある。

センサー式

光学式に比べて安価に導入できるのがセンサー式のモーションキャプチャーシステム。

ジャイロセンサーなど動きを検知できるセンサーを埋め込んだスーツを着て収録します。センサーをもとにこういった動きをしているだろうと機械側で逆算して動きを再現してくれる。

ゼロシーセブン社のXsensが有名なのではないだろうか。CG系雑誌のCGworldの裏表紙によく広告が載っている。

安価なモーションキャプチャー

最近は数万で購入できたり、スマホアプリやパソコンとWebカメラを使って簡単に収録することが出来るようになった。

少し前にsony社から発売されたmocopi(モコピ)は約5万円以下で購入できてそれなりに本格的なので衝撃だ。

スマホやwebカメラで気軽なモーションキャプチャー出来るのは光学式だろう。

しかし高価な光学システムと違って大半はカメラが一つなので奥行き情報取得は難しい。体が重なるとうまく形が認識できないので動きが飛ぶことが多い。

webカメラを2つ以上使用出来るソフトを使うとある程度精度は良くなる。

お手軽さの違い

制度の違いにも影響があると思うのだが、高額なモーションキャプチャー機材を使用する場合は準備に時間がかかる。

専用のスーツを着てキャリブレーション(収録前に行う調整)してカメラやソフトのセッティングを行なって、、、色々ある。

しかしスマホ一つで収録出来るアプリだとそのままカメラを向けるだけで出来てしまう。

期待

Vチューバー文化できて使う人が増えて個人向けにもモーションキャプチャーシステムの販売されるようになった。もっと売れてるようになってくると量産されてさらに安価になるだろう。

それとモーションキャプチャー技術はゲームのコントローラーとして需要多いのではないとかと思っている。実際に任天堂社のwiiですでにモーションキャプチャー技術のコントローラー存在している。棒みたいなやつをテレビ上や前において使用するやつだ。

switchのリングフィットのコントローラーもモーションキャプチャーの一種だろう。

VRでも腕の動きと連動して動くコントローラーがある。仮想現実に入るためには自分の動きをより反映できるコントローラーがあると楽しいだろう。全身の動きを収録できるモーションキャプチャーがあると嬉しい。現在も存在しているが個人が買うにはなかなか厳しいお値段だ。もっと普及して大量生産できるようになって安価になってほしい。

またモーションキャプチャーはデバイスで動きを収録した後に、後処理で調整している部分もあるのでAIの深層学習によって進化が早くなるのではないかと思っている。接地調整とかはAIは得意そうなので、安価なソフトやアプリでも近いうちに精度が高くなってくるんじゃないかと期待している。

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