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CGキャラの楽器演奏とモーションキャプチャー

アニメでCGキャラの楽器演奏シーンはどうやって作っているのか?

音との合わせが必要な場合は実際に弾いてもらった映像を収録。それを見ながら地道に音に合わせながらモーションをつけていきます。

この時に楽器演奏のモーションキャプチャーを収録出来ると良いのですが、なかなか難しいのです。

色々と課題があります。

指のモーションキャプチャー機材

まず楽器の動きを収録したい場合、指の動きを収録したいです。

しかし大半のモーションキャプチャーの場合は体のモーションキャプチャーと指のモーションキャプチャーが分かれています。指はオプションの追加パーツが必要なのです。

収録環境を整えるのが大変なのです。

そして頑張って収録してもそんなに精度が良くないので細かい位置合わせはどちらにせよする必要があります。

アニメキャラと等身が違う

この位置が合わない問題はシステム的な問題もあるので仕方ない部分もあります。

どうして合わないかというと、実際に収録した現実の人間とアニメキャラの指の長さが違うからです。これは体も方も同じです。

FKという回転情報で体格の違うキャラクターにモーションを流し込むと足や手など腰から離れている部分は段々とズレていってしまいます。

ピアノやギターなどの場合は指の位置がずれて違うところに指がいってしまいます。

IKという最終的な足先や指先の位置情報もある状態で回転情報を計算する方法もありますが、調整が難しく関節が変な感じの曲がり方になってしまうことがあります。

足はより指の方が関節が多く複雑なので完璧にいい感じにはなりにくいです。

しかしタイミング自体は取れるのでないよりはあった方が良いです。

グローブを装着して演奏

演奏のモーションキャプチャーを収録するには専用のグローブをつけて演奏してもらうことになります。

しかし慣れないグローブをつけて演奏するのに慣れないのでいつも通りに演奏するのは難しい。

なのでプロの人を呼んで演奏してもらう場合には理解してもらう必要があるのだが、了承してもらえる人を探すのにも一苦労だ。細かい事だが待合室を作ったりとケータリングを用意したり細々した仕事も増える。

精度

指のモーションキャプチャーはあまり種類が多くないです。

スマホアプリなど動画で収録出来る物もありますが、シルエットが破る状態の時は精度が極端に落ちます。指通しが重なると形を認識しづらいのです。

指は複雑な動きをする事が多いのでなりやすです。

体に比べて移動量も小さいです。小さいとセンサーが移動量を拾いにくいです。

まとめ

演奏シーンでモーションキャプチャーを収録する為には指のモーションキャプチャー用意する必要がある。

しかし現状精度的にはあまり良くないので準備の手間や収録したモーションのことを考えると使い勝手が悪い。

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