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生成系AIはシミュレーション

生成系AIを使っていて気が付いたことがある。

それはCGの物理シミュレーションに似ているなと思ったこと。ざっくりと作るのは簡単だが細部の調整をするのは難しい。

重力や風などの数値を入力するとあとはパソコンがシミュレーションしてくれる。しかし一部分だけ修正したい場合は厄介だ。手動でやると一部部分だけ少し調整すればよいのだが、シミュレーションで一部分だけ修正は基本的に無理だ。

風が吹けば桶屋が儲かる、ではないが数値を少し変えるだけで全体に結果が反映されてしまう。

生成系AIも基本的には同じだ。惜しい結果にはなるのだが細部の調整は難しい。

パラメーターとプロンプト

実際stablediffusionにもseed値が存在している。seed値は変更するとランダムに結果を変更してくれるパラメーターで、シミュレーション系ソフトには必ずある。

stablediffusionの詳細設定を開くとseed値が出てくる。

stablediffusionのseed値

こういったseed値や重力値など細かいパラメーターを調整してシミュレーション結果を調整していく。

生成系AIの場合はこのパラメーター代わりが「プロンプト」だ。

数値が表に出てないので直接パラメーターを調整できない。なのでプロンプトを用いて数値調整する。

パラメーターを理解する

シミュレーションを使って思い通りの結果を得るには各パラメーターの理解が必要だ。でないと一回一回時間のかかるシミュレーションを少しずつ繰り返して途方もない時間がかかる。

生成系AIもどういった仕組みで動いてて、どういったプロンプトを入力するとどういった入力されるのかを理解できればより使いこなせるだろう。

手っ取り早く思い通りにする

何か特定の使用用途が決まっていてイメージが固まっている場合は、生成系AI(シミュレーション)で細部の調整を頑張るよりある程度のところで区切って手動で調整した方が手っ取り早いだろう。

画像を保存して直接ペイントして修正するか、レイヤー分けやベクター化すれば使いやすいだろう。

layerdivider使用すればAIでレイヤー分けしてくれる。AIサービスのvectorizer.aiを使用すればベクター化してくれる。

ベクター化に関してはafftereffectsやillustratorや無料で使えるInkscapeなんかでも可能です。ローカルで実行できるので情報漏洩が気になる場合はこちらが良いでしょう。


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