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【第4話】 旅行会社のバイトが決まり「え?ファックスってまだあるんですか?」


前回までのあらすじ

海外生活11年を終えて、実家の札幌のヘアサロンに戻るも、顧客ゼロスタート。ヘアサロンの集客をするも収入は変動。英語を使った仕事をみつけ固定給を得れば、変動給と固定給とのリスクヘッジができると思い、面接を受けるが逆カルチャーショックもありなかなかゲットできず。
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(2,739文字)

英語を使った仕事をネット検索をすると、コールセンター、観光業(ホテル)、教育(塾)と、職の幅は狭いように感じた。

ググっているとハローワークのページに辿り着き、「英語」「札幌」で検索をした。すると本社を札幌に置き、ニセコや富良野等のスキーリゾートに事務所を置く会社が目に止まった。バスのチャーター便の運行とスキー・スノボのレンタル業務を行っているそうだ。

オーストラリアからのスキー客がニセコ町、富良野町に毎年数万人規模で訪れているので、その電話対応が仕事だろうと予測がついた。このページをプリントアウトし…

履歴書は手書き(笑)写真も添付し、捺印。

そして翌日、札幌市内のハローワークへ足を運んだ。人生初のハローワークだ。色々な人がパソコンを使って仕事を探している。

職を求めている人が番号札を持って待っている。仕事は選ばなければ山ほどあるのに、殆どの人はこだわりとプライドがあって、直ぐには決められないようにみえた。

待つこと30分。失礼だが、人間観察が楽しくて、あっと言う間に自分の番号を呼ばれた気がした。

ハローワークの担当者は地味な感じだけど、フレンドリーで気さくなお父さんって感じ。僕が持ち込んだWebから印刷した求人のページを印刷したものを渡した。

僕の手書きの履歴書も目を通し

「あー君なら大丈夫、推薦書も書いてあげるから」

ものの5分で、あっさりと推薦書も印刷してくれ、「履歴書と一緒にこの会社の住所に郵便で送ればいいよ」とアドバイスを受けた。

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フリーランスを目指している人には、成功のエッセンスがこのエッセイに詰まっています。 2011年秋。長年の海外生活を終え、日本に帰国。顧客…

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