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三重バイオレットアイリスがこの10年でリーグ6位の入場者数2,082人を記録できた、たった一つのこと。

2022年10月29日(土)、JHL(日本ハンドボールリーグ)に所属する三重バイオレットアイリスが、「2,000人プロジェクト」を実施し、見事に目標達成となる、入場者数2,082人を記録しました。

当日のAGF鈴鹿体育館は、アリーナの中も外も、とても賑やかな雰囲気に包まれ、スポーツ観戦の場として素晴らしい雰囲気でありました。来場された方も満足して帰られた方が多かったのではと思います。

振り返っても改めて、「満員こそ最高の試合演出」を身に染みて感じた一日でした。


本プロジェクトには、以下記事で梶原GMも綴っている通り、自身も7月中旬からサポートさせていただきました。いや、もしかすると煽ったというほうが正しいかもしれません苦笑。

https://note.com/akirakajihara/n/n853672027d7b

現在、JHLリーグ事務局に関わっている私ですが、ハンドボールチームの運営の現在地を肌身で感じ、チームが抱える課題や可能性をしっかり把握したいという思いを持っていました。そうした想いから梶原GMにお声掛けをさせていただきました。

そして本プロジェクトに関わっていくことで、事務局の机に座っていては見えなかったことが、たくさん見えてきました。事前に想定していた課題や可能性について、それら仮説の一部は正しく、でも一部は間違っていることを深く知った次第です。このあたりは今後、各チームとのコミュニケーションに役立てていきたいと思っています。

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さて、この投稿では、この試合で記録した「入場者数2,082人」について。改めて現在のハンドボール界にとって凄い集客であったことを、数字で振り返りたいと思います。

こちらのファイルは今シーズン、理事・全チームのGM(≒実行委員)と事務担当宛に毎週送っている、各チームの入場者数一覧の直近ファイルとなります(公式記録に掲載されている各試合の入場者数をエクセルで集計したもの)。

入場者数のPDFファイルより抜粋

見ての通り、10月29日に記録した三重バイオレットアイリスの2,082人は、男子リーグ・女子リーグに関係なく、今シーズン(2022-23)のJHLにおいて最多入場者数を記録した試合でありました。

チームの皆様が、少しでも事業系の数字に対する意識を高めてもらえればという考えから、こうした公表されているデータを集計してメールを送っていたりします(ツイッターやインスタの各チームのフォロワー数等も毎月集計し、データ共有していたりします)。他チームの数字とか様子は、日々バタバタしているとなかなか追えないですからね。

かなり細かい表になって恐縮ですが、この10年の女子リーグにおける入場者数ベスト5を年度毎に整理してみました。それが以下の表となります。色を付けた試合が、三重バイオレットアイリスが記録した2,082人を上回る入場者数であった過去の試合です。

見ての通り近年は、コロナ禍での入場制限もあったため、2,000人超の入場者数は、2019年以来4シーズンぶりの記録でありました。

が、記録を振り返って自分も驚いたのですが、この10年で2,000人超を記録した試合は女子リーグにおいて8試合しかありませんでした。この事実は、この三重バイオレットアイリスの2,082人が、いかに難度の高い集客記録であったことを改めて感じたとともに、入場者数こそ人気のバロメーターだからこそ、入場者数増に対しては、ハンドボール界全体で取り組まなければならない喫緊の課題だと痛感した次第です。


ここまでタイトル回収できていませんでした。

なぜ三重バイオレットアイリスが、目標2,000人を超える入場者数を達成できたか。そこには様々な要因があったかと思いますが、自分なりの回答は、これかな、と思っています。

これは当該試合(10月29日)の2か月前の9月2日に、チームから発信されたものです。

目標達成できるかも全く見えない状況の中、入場者数2,000人に向けて頑張ることを世の中に表明した。
これに尽きると思います。


その後はもちろん、やり方やテクニック的なことは色々とありますが、こうして「覚悟」を決め、そして「主体的に行動したこと」こそ、目標達成できた大きな要因だと思いました。

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そして自分は、「満員の観客こそ、最高の演出」であり、「チームを強くする最高の手段」だと信じています。10月29日、この試合の選手はいつも以上に力が入ったプレーをしていたように感じたし、最後まで走り切っていた。満員の環境は、選手に、手を抜いたプレーを許すことはしない。


そう、応援されたら強くなる。


こうした環境を全国各地に作っていくために、自分なりにできることをやることこそ、求められた役割なのかな、と思っている日々であります。

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