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「健康で文化的な」生活。そして年末のご挨拶。

まずは健康無事に生き延びたこと。
家族も、近しく大切に思う人々も。
それだけでも十分すぎることです。

コロナなんて無くったって、いつどんな時であれ同じことだったはずですが、やはり今年はこの思いに尽きます。
残念ながらそうではなかった全ての方のために祈ります。
今この瞬間にも医療現場を支える全ての方に敬意を表します。
そして自分の守るべきもののために前に進み続け、あらゆる形でこの社会にコミットする全ての人に感謝を。

3月末に白白庵の店舗休業決定、5月1日にオンラインショップスタート。
前職である家業の頃からこの7〜8年ずっと現場に立ち続け、店頭でお客様と顔を合わせることが仕事の中心でしたが、全く変わる仕事の内容に戸惑いはゼロではありませんでした。

正直に言えば、アート作品をオンラインで販売することには非常に懐疑的でした。
そもそも売れるのか?という疑問と同時に、実物を見せることなくアート作品を販売することが本質的に正しいことなのかという思いもありました。
結果からすれば、作品たちはそんな心配を他所に強く国内外に響き、実務の中では対面販売とは全く異なる形で、お客様と作家のみなさん、そして作品の繋がりをより強く感じる瞬間を目撃し続けることとなりました。

「このような状況下」が続く中、世界が支え合いや関わり合いによって成立していることを本当の意味で感じられたこと。
そして人類を人間たらしめる文化・芸術の役割を深く考えさせられ、かつその必要を強く、とても強く実感させられました。
身近なところでも、社会的な大きな意味でも、大切な物事を守るために変化し続けて新しい何かに挑戦し続けることが今年僕に与えられた役割だったのかな、とも思います。
全く十分だったとは言えないですし、至らぬ点ばかりでしたが、結構(かなり)頑張ったことは確かです。

日本国憲法には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあります。
「健康」と「文化的」は等しく生活に必要なものとして並べられています。
来年もこの「文化的」のためにスキルを磨きながら、世界中に白白庵の提唱するJAPANESE HYBRID ARTの縁を紡いでいきたいと思います。

皆様本年も大変お世話になりました。
全てのご縁に感謝して来年もさらに精進します。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

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