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楽曲、アルバムのアートワークを作ります

ここ1か月ほど、AI Artにはまっています。最初にシンセのプリセット音源に触れたときとか、Photoshopとillustratorを触ったときとか、ブログツールを触ったときを思い出す。頭の中を具現化できる感覚。楽しいですね。

いろいろ試行錯誤してきた結果、自分なりにツールとして作品を生み出せるなという手ごたえが湧きました。このブログでは音楽のことしか書いてきませんでしたが、ときどき絵を描いたりしています。

ランプシェードのように透かしを入れて光らせたかったのでレーザーカッターで切り出す用に書いたデザイン。で、このモチーフをAIに描かせてみました。

なるほど、こういう絵だったのか。リミックス感覚。

連作「Planet Of Dogs(犬の惑星)」

いろいろ書いていった結果、「Planet Of Dog(犬の惑星)」という連作に行きつきました。基本的に「犬と融合した都市や建物」がメインモチーフであり、いろいろな要素が絡み合った細密画(僕の好みなのと、AIのスタイルに合う)によって描かれる、未知なる「犬の惑星」を探索していくストーリー。犬というのは人類最古の友であり野生であり都市でもあります。AIを通してイメージを具現化しながら物語を想起していければと思います。

で、せっかく音楽ブログをやっているので、何か音楽につなげようと思い自作曲のジャケットにしてみました。

なかなかええやんけ(自画自賛)。いや、AI画自賛ですが、ジャケットにいいんじゃないですかね。

で、僕だけ使っていても消化しきれないし、いろんな人に犬の惑星に来てもらいたいなということで、「Planet Of Dogs(以下PoD)」シリーズをジャケットとして無料提供します。音楽に使いたい方、自由にどうぞ。pixivとDevineArtに追加していきます。

音楽以外でも自由に使っていただいて構いません。メッセージをいただければ高解像度のpngファイルをお渡しします。なお、印刷の場合、CDジャケットサイズなら2048*2048。LPなら4096*4096を想定しています。

AI Artは「誰でも絵を描ける」技術ですが、ここまでのクオリティ(と、自分なりの画風と呼べるもの)を出すにはそれなりに時間と学習コストの投下が必要です。なので、そこを僕が代替します。

なお、お渡しできるのはpngだけです。AIとかPSDにはご自身で加工ください。また、ロゴとかタイトルを入れたい場合はご自身で入れてください。あくまで画像素材です。改変するのも自由です。あと、これは僕の創作活動なのでコンセプト的に「犬が入っていること」は外せませんが、背景にこんなモチーフを入れたい、とか要望があれば入れてみます(思った通りに出るとは限りません)。基本的に人物は描きません(意図せず既存のキャラクターに似てしまう可能性もあるため)。

とりあえず、PoDとして完成させた作品をいくつか載せておきます。世界観を気に入ったものがあればこのまま使っていただいたり、Pixivからメッセージで要望をください(これ以降はPixivを更新していきます)。


著作権について

クリエイティブコモンズに準拠します。改変も再配布も自由ですが、そもそもAI Art自体の著作権の問題はあります。利用しているAIの規約上では生成画像自体の著作権は僕にありますが、そもそもAIの学習元データの著作権との関係が微妙なところはありますね。ただ、それはたとえば明確に「すでにあるキャラクター」とか「すでにいる画家」の模倣をした場合の問題であって(いわゆる二次創作)、今回の場合は「何かに似せよう」という意図がまったくなく作っているのでおそらく問題は起きないと思います。著作権問題について興味がある方はこの記事がよくまとまっています。

雑感

AIで絵を描く感覚は陶器を焼く感覚に近い。火力が強すぎたり、火にくべすぎると形が崩れてしまったりする。僕は最初に素材を描画して、そこから精緻化していくという工程をとっているのですが、それがすごく陶器に似ています。だんだん慣れてくると粘土をこねた時点で「ここはひび割れそうだ」とか「これはうまくいきそうだ」が分かるけれど、最初のうちはわからない。火入れだってそうで、どれぐらいの火力と時間が必要なのかもわからない。試行錯誤していく必要がある。AIもそうで、いろいろなイメージはどんどん生み出してくれますがそれはいわば粘土をこねたようなもので、そこから(自分が考える)立派な焼き物になるかどうかは目利きが必要だし、そのあと窯に入れる、AIの場合は精緻化の工程だと、火加減とかチューニングがいる。失敗したら最初からやり直す、という工程になります。サーバーの性能を「火力」ということも相まって、まさに火にくべている感覚。

あと、AI Artの副次作用としてイラストレーターや絵描きに対する畏敬の念が湧いてきました。以前から「自分で音楽をやるとプロの凄みが分かる」という話は書いてきましたが、描くという行為もそうで、AIだとかなり細部まで書き込んでくれるので、細かいところまで見る癖がつく。そうなると「細部まで破綻していない、人の意思が行き届いている絵のすごさ」に今まで以上に気が付きます。絵を見るのがより一層楽しくなりました。それから、現実世界を見る目も少し変わってきますね。「視覚情報」全般の意識が上がった感じ。音楽を演奏し始めると「音(聴くこと)」に対する感覚が変わっていく気がしますが、同様に「光(視ること)」に対する感覚が少し深くなった気がします。ときどき書いている「ダニングクルーガー効果」で言えば、絵については「馬鹿の山」を少し超えたあたりですかね(まだちょっと「AI Artに触れた興奮」で浮かれ気味)。

出典

自分でやってみないと馬鹿の山も登れないし、その先にもたどり着けません。クリエイティブとは馬鹿の山から絶望の谷を経た旅程(時に「黒歴史」と呼ばれる)です。ただ、一人でいろいろ検証してくると好奇心が煮詰まってくるので、いろいろな人に見てもらって、反応とかをいただけると新しくやりたいことも出てくるかなぁと期待しています。ご要望お待ちしています。



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