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士業経営の落とし穴【みんなハマる】 第233話 『資産承継士業』養成研修 法律実務スキル×コンサルティング習慣

<稼ぐ士業の方程式=法律実務スキル×コンサルティング習慣>

荻野:コンサルティングという言葉を聞いたことがありますか?

S井:はい。あります。

荻野:どういうイメージですか?

S井:コンサルティングは…。

荻野:イメージでいいですよ。

S井:イメージはなんとなく、「まとめてあげる」というか。

荻野:いいね。まとめてあげる!ちょっと頭の中を整理してあげるとか?

S井:そうです。

荻野:いいですね!例えばどんな髪型にしようというときに、美容師さんがコンサルティングしてくれることもあります。

S井:はい。

荻野:コンサルティングされると心地良いです。では、自分がコンサルティングすることは簡単にできそうですか?

S井:いえ、難しそうです。

荻野:N村さんもコンサルティングのイメージはあると思いますが、どうでしょうか?

N村:ノウハウを伝授してくれるみたいなものですか?

荻野:なるほど!知らないことを教えてくれる、先生のようなイメージですね。
私もコンサルティングを若い頃からコンサルタントを標ぼうしてきました。相続コンサルタント、遺言コンサルタント、M&Aコンサルタント、信託コンサルタント。コンサルタントに資格は不要ですので、何でもコンサルタントのテーマになり、コンサルタントをつけると、一段上での専門家の「香り」がしました。そういう意味で、コンサルティングは魔法の粉みたいな言葉です。
ところで、話は変わりますが、学校に通っていた時代のことを思い出してください。毎期末、楽しみにしていた通知表(笑)の話です。
通知表を開いてみましょう。左側は国語・算数・理科・社会・英語の評価(成績)です。この知識を増やしスキルを高めることについて、学生時代、大変な思いをしてきたと思います。
こちらが、法律実務スキルに対応します。正解を覚えて、常に正解を出します。正解が出なくては、通知表に5は付きません。左側は、正しい答えを速く出せることが評価されます。
他方で、右側は基本的生活習慣。いわゆる生き方です。その人がどのように育ってきたか、どのように今、生きているのか、人から見てどのように感じられているかです。
こちらがコンサルティングに対応します。要するに人の気持ちが分かるかどうかということです。人の気持ちが分からずに決してコンサルティングはできません。人の気持ちとは、学生時代は、親・先生・友達の気持ち、社会に出れば、働く仲間・お客さま・仕入れ先・協力企業・・・いろいろ方々の気持ちを慮るスキルです。これはいわば「知恵」といわれるものです。自分や相手の心理を考察し、困難にも冷静に対処し、経験から学習して、他者に貢献し、社会を豊かにしていく、その人に身についたスキルです。そしてこの「知恵」は無意識に出るもの。いわば習慣です。選択=意思ではありません。
「左側」の評価の高い人より「右側」の評価が高い人に居酒屋で接客してもらいたいですね。ホールスタッフが、どんなにメニューを暗記してくれていても、お客さんの気持ちを分からずに、ガーンとチューハイ出していたら嫌です(苦笑)。二度と来ません。来てくれたお客さんや、働いている仲間に対する思いやりがあるほうが稼げます。

S井、N村:はい(笑)。

続く

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